ソーヌ川の季節の風物詩
Bonjour, フランス校教務部です。
ひきつづき天気はすぐれませんが、今日は久々に外食しよう!
ということで、リヨン郊外まで足を延ばしてみました。
リヨンを流れる2つの大きな川のひとつ、ソーヌ川沿岸では、ソーヌ川の流れを眺めながら、
通称アペロー(Apéro=Apéritif食前酒・アペリティフ)を楽しむ人たちでにぎわっていました。
気持ちよさそうです!
リヨン周辺では、ソーヌ川が通過する多くの町でこうした風景に出会います。
春から秋にかけて川沿いに点々とオープンするこれらのお店は「ガンゲットGuinguette」と呼ばれています。
ガンゲットは川エビや川魚料理を食べながら、お酒を楽しむことができる食堂のことで、
かつては生演奏の楽団が演奏する音楽を楽しみながら食事をするというようなところもあったとか。
その伝統がこのソーヌ川沿いには今も残っています。
フランスの飲食店が営業再開できるようになって約1ヶ月、定期的な換気やテーブル間の距離を十分
とるなど十分な衛生対策が条件となっていますが、このタイプのお店はオープンエアの広々とした
スペースなので安心です。
さて、私たちの今回のメインのお目当てはこちら!
小麦粉をまぶして、ニンニクとバターで炒めたこの料理、「グルヌイユ grenouille」です。
そう、「カエル」です!
カエルと聞いてゾッとする人もいるかもしれませんが、食べるのは足の部分だけで、形はほとんどありません。
食感も鶏肉のような感じで、香ばしくてとても美味!!!小骨をつかんで手でしゃぶりつくように食べます。
現在は輸入ものも多いですが、昔から近郊のドンブ地方Dombesの名物として、この辺りでは根強い人気の
食材なんです。
そして、こちらは「フリチュール fritures」。揚げ物全般のことですが、ここは川魚にこだわらず、
海の幸たっぷり。
小魚やエビのほか、イカやムール貝まで入っていました。タルタルソースとレモンでいただきます!
こうしたシンプルな料理も、大自然を感じながらテラスで食べると、おいしさ倍増です。
こんな風にリヨンでは、美食からカジュアルな大衆料理まで、季節の食の風物詩をたくさん体験できます。
もちろん外食にはお金がかかりますが、う~ん、でも、やっぱり最高です!
長らくの外出制限の後だったこともあり、外食のすばらしさと必要性をますます感じたひとときでした。
気が付くと、曇り空もすっかり青空に代わっていました。