コミュニケーション能力も育まれます ― ムニュ・スペシャル試作(エスコフィエ校)
Bonjour! フランス校教務部です。
研究生たちのシャトー生活も、もうすぐ3ヶ月となります。フランス校では、学びの集大成としてムニュ・スペシャル(Menu Spécial、複数形はムニュ・スペシオ Menus Spéciaux)という、研究生たちによるオリジナルコース料理を、シャトーでの学びの最後に実施します。
ムニュ・スペシャル、略して「ムニュ・スペ」まで約2ヶ月となった7月1日に、初回の試作を行いました。今回は、製菓研究課程の様子を見に行きました。
ムニュ・スペシャルについては、先生方からの説明を受けてから、エキップ(班)ごとに話し合いをするだけでなく、同じ日に料理やお菓子を提供するエキップ同士での話し合いも行ってきました。料理とデザートの統一感も大切ですからね。本番までにまだ数回、試作をする機会がありますが、まずは初回の試作、いかがだったでしょうか?
ふだんの実習とは違い、ムニュ・スペシャル試作ではエキップ内で担当に分かれて、担当ごとに考えたお菓子の試作をしています。製菓の厨房や実習室をラボ(ラボラトワール=laboratoire「実験室」)と呼びますが、その名の通り実験室のような雰囲気でした。
午前中の試作が終わると、午後は試食です。自分たちだけではなく、先生方にも試食をしてもらい、意見を求めるなど、皆さん活発にコミュニケーションをとっていました。
フランス校生活を通して、技術だけでなく考える力やコミュニケーション能力が育まれていきます。特にムニュ・スペシャルは、自分たちで一から作り上げるという点で、たいへんですが身につくものも多いのではないでしょうか。
そして、時には伴走者として、時には指導者として、ともに考え、助言をしてくれる先生方がいるのは心強いですね!