竹田 愛さん 研修先:Chateau d'Adomenil
竹田愛さん TAKEDA Ai
熊本・南陵高校 卒業
辻調理師専門学校 調理師本科卒業
2013年秋コース レクレール校 フランス料理研究課程
研修先:Château d'Adomenil
私が研修しているシャトー・ダドメニルChâteau d'Adomenilは、ミシュランで1ツ星を獲得しているノルマンディー地方に
あるホテル・レストランです。自然が豊かで庭が本当に広く、花や森に囲まれて、とてもきれいなところです。
夏にここで見上げる星空は本当にすばらしくて、個人的に特にオススメです(笑)。客層は幅広く、お年寄りの方から小さな
子供さんまで来られ、お誕生日のお祝いに利用される方も多くいらっしゃいます。お客様からとても愛されているお店です。
シェフはとてもやさしい人で、いつも笑顔です。従業員の人たちは私が分からないときは、分かるように言葉を変えて
話してくれます。それですごく助かっています。皆優しくて面白い人ばかりです。私以外にも研修生がいて、パティスリに
私とフランス校同期の澤井ゆきちゃんがいます。
調理にはフランス人とメキシコ人の研修生がいて、みんながんばっています。私は背が低いんですが、最初のころ
厨房の調理台の位置が高くて、切りものをするのに苦労していると、それに気づいた私の教育係のミケルさんが
「これを使いなさい」と木の箱をくれたんです。それを踏台にすると、ちょうどいい高さになりました。
以来、いまもこの箱は私にとって欠かせないアイテムとなっています。
シェフとマダムと 製菓の研修生のゆきちゃんと
私が最初に担当した仕事は、ポム・スフレ(リンゴのスフレ)でした。ふっくらと焼きあがらなければならないのですが、
私がやっても全然ふくらまず、悔しい思いをしていました。いまはなんとかコツをつかみ、ふくらむようになりましたが、
こんなふうにどんな仕事にも新しく学べることがたくさんあります。
いまはハトやカエルの下処理から肉料理の盛りつまで幅広く仕事をさせていただいています。
いつもお世話になっている最寄りの町リュネヴィルLunevilleは緑がいっぱいで、子供たちがサッカーをしたり、
わいわいと遊んでいるのどかな町です。思っていたよりもお店も多く並んでいて、便利な町でもあります。
日用品や食料品が全てそろう、普通の生活をするうえでは全く困らないス−パーもありますし、私はよくここで、
シャンプーやティッシュ、お菓子などを買っています。
休みの日には同じ研修生のゆきちゃんとナンシーやアルザス地方の町に出かけています。
目的は主にショッピングなんですが、ゆっくりと町並みをみながら散策しています。
そのほか、シャトー・ダドメニルの広い敷地の中を走ったりしています。
住居はレストランから徒歩30秒の2人部屋です。トイレもシャワーも備わっていて、洗濯機もいつもで使用でき、
生活で困ることは特にありません。とても快適です。同じ建物に住んでいるメキシコからの研修生と一緒にDVDを見たり、
楽しく生活しています。
こうして新しい環境で研修してみて実感することは、「一日一日が勉強」ということです。
フランス語もですが、フランス人の切り替えの早さ、作業をするスピード、自分で考えて行動する力など、
自分に足りないものを研修に出て改めて考えるようになりました。
研修に出る前は、楽しみ30%、不安70%で研修先の人たちと仲良くなれるかすごく心配でした。
ですが、いったん研修に出てみると皆さんとても笑顔で接してくださり、心配ごともすぐに飛んでいきました。
自分の中にどれだけ「伝えたい気持ち」があるかが大切なんだということが分かり、その点に関しては自分自身、
少しは成長できているんじゃないかと感じています。
ほかの研修生や従業員のみなさんとも本当に仲良くなれましたし、お別れが近づいてきたある日、日本人の研修生で
お礼にお寿司をつくってふるいました!シャンパンといっしょに乾杯!みんな喜んでくれました。
このレストランでの研修は私にとってとてもよい経験になっています。ここで学んだことを日本の就職先でしっかりと
生かしていきたいと思います。最後まで笑顔で楽しくこの研修生活を満喫したいと思います。