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辻調グループ フランス校

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権田 祐人さん 研修先:Château de Pizay(シャトー・ド・ピゼー)

研修生レポート

2017.07.13

権田 祐人 GONDA Yuto
辻調グループ出身校 辻調理師専門学校 調理師本科
2016年秋コース レクレール校 フランス料理研究課程
研修先:Château de Pizay(シャトー・ド・ピゼー)

僕の研修先は、ボージョレBeaujolais地方、シャトーの最寄りの町ヴィルフランシュ・シュール・ソーヌと
マコンという町の間にある「シャトー・ド・ピゼーChâteau de pizay」という4ツ星ホテルに併設のレストランです。
街のシンボルとも言われるこの城は、11世紀~14世紀にかけて造られたそうです。
隣の建物にはワインについて学んだり、試飲したりすることができるワインセンターもあります。
もちろんワインを買うこともできます♪シャトー・ド・ピゼーで作っているワインもあるんですよ!

第一印象は敷地が大きく、迷いそうな建物だなということ。
お城を改装したホテル・レストランなので、実際構造はフクザツです。
地下にはエコノマ(食材庫)、ロッカー、食事をする場所があり、1階に厨房、レストランがあります。
2階には広い会議室のようなものもありますが、僕の仕事上は主に地下と厨房しか使いません。

シェフのベルトラン・ミラール氏 Bertrand MILLARは、とても優しく力強く、
2013年に「テタンジェ国際料理賞コンクール」で見事優勝を飾り、大活躍されています。
このレストランには、若者からVIPまで、お客様の層が幅広いお客様が来られます!

周りには辺り一面のぶどう畑とほんの数件の家がある、すごく落ち着く場所です。
毎朝通る道なので、秋コースの学生ならぶどうの木の成長も見届けられます。
学校のシャトーのときから、ブドウ畑はいつも身近にあるものなので、愛着も湧きますし、勉強にもなります!

ここでは、時々、滅多にお目にかかれない車なども見ることができます!
写真は、クラシックカーの愛好家たちがドライブの際に食事に来たときのものです。

僕が最初に担当した仕事は、ガルドマンジェというコーナーの「アントレ(前菜)」と「アミューズ(突き出し)」です。
最初はサブレを焼いたり、細かい作業ばかりですが、盛り付けは初日からさせてもらい、気合が入りました!
手が空いたらすぐに「何をすれば良いか?」と聞きけば、仕事をたくさんもらうことができます。
積極的に話しかければ覚えも早く、最初はしんどいですが、後で確実に楽になります!

2.3週間ほどで大体のことは任せてもらえるようになり、
始まって1ヶ月強で僕は「ヴィアンド(肉)」そして「ポワソン(魚)」担当へ移りました!

夏のヴィアンドコーナーはとても暑く、汗もかきますが、
シェフが冷たいタオルをかけてくれたり、「大丈夫?」など気にかけたりしてくれます。

仕込み自体は主にガルニチュール(付け合わせ)やソース、ピューレですが、
時々数十匹の鶏を捌いたり、鴨を焼いたりという仕事もあります。
いまでは頻繁に肉の火通しもやらせていただいております!!

シャトー・ド・ピゼ―は、従業員全員が優しく、面白く、家族のような人たちです!
セルヴィスの人たちも気軽に話しかけてくれて、すごく仲が良いです。
初めは自分からあまり喋らなかったので、あまり優しくしてもらえず孤独感を感じましたが、
今では全員が優しく喋りかけてくれるようになりました。

フランスでは自分から努力して歩み寄らなければ、いい人間関係は作れないと思いました。
今は研修に出てよかったなと感じています♪

僕が住んでいる住居は職場からぶどう畑を真っ直ぐ抜けて、5分ほど歩いた所にある寮です。
仕事終わりにはセルヴィス、キュイジニエの仲の良い人たちとたまにビール飲んだりしています♪
お酒を一緒に飲み、ゲームをしたり山へ行ったり、毎日とても楽しいです!
それだけに、仲の良いセルヴィスの研修生が研修を終えて帰ってしまったときは少し悲しかったです。
でも、ここで出会えた人たちとの良い関係はずっと続くと思います!

休みの日にはLyonへ行き、仲の良い友達と会って食べ歩きをしたり、
映画を見たり友達のスタージュ先が所有している設備をつかってバーベキューをしたり、
1人のときは部屋で考え事や少し勉強したり、毎週充実した休みを過ごしています♪

研修が始まってからコミュニケーション能力も高くなり、シェフの食材への価値観、
自分からやろうとする勇気、すこし変わった調理法など、様々なことを意識するようになりました。
自分の中でしっかりとした目標を立てるようになり、
それを継続させてまた次に活かせるようにしっかり考えるようになりました。

これからの目標は帰国して、オリンピックへ向けて東京で就職し、そのお店の良い所を吸収すること。
そしていずれは独立してオーナーシェフになることです!
でもまたいつかフランスに戻って来てゆっくり暮らしたいとも思いますね(笑)。