奥野 聖晃　OKUNO Masaaki
出身高校　私立神戸育英高等学校
辻調グループ出身校　辻調理師専門学校（本科）
2016年秋コース　エスコフィエ校料理研究課程
研修先：Flocons de sel（フロコン　デュ　セル）
http://www.floconsdesel.com/fr/

フランス東部オート・サボワ地方の山の上にある「雪の結晶」という名前のレストラン、
その名の通り冬には雪景色が大変美しいところです。
シェフはM.O.F を持ち、ミシュランガイドでは3つ星を獲得しているレストランであり、メディアでも話題。
美しい山や自然に囲まれた研修生活を奥野君は送っています。

「静かで最高のロケーション」
研修先はオート・サボワ地方にあるレストランと宿泊施設が一緒になっているオーベルジュです。
山の中でとても静かな最高のロケーションです。敷地内に5つの畑があったりと、とても規模は大きいです。
厨房はとても大きく、エスコフィエ校の厨房の2倍はあると思います（笑）。
客層は小さなお子さんからお年寄りの方まで、リピーターが多いです。
シェフの人柄やオーベルジュならではだと思います。

「山に山菜や香草を取りに行きます」
ここで働いて2か月ほどが経ちましたが、今はガルドマンジェ（プチサレとオードブル）担当です。
仕込みから盛り付け全てをします。そして毎日の昼夜のまかないを従業員全員分作っています。
面白い仕事としては、山や畑に山菜や花（盛り付け用）香草などを収穫しに行く、というものがあります。
自分の仕事が終わったら肉料理や魚料理の補助もします。

「従業員から信頼されているシェフ」
シェフは常に盛り付けと最終確認を担当し、一切妥協なく仕事をしています。
従業員とは心の底から仲が良く、信頼されています。
シェフも含め全員がオフの日などたくさん遊んで飲んだりしても仕事は仕事でメリハリがしっかりしており、
どれだけ仲が良くても注意するときはする、といった人間関係が素晴らしいと思います。
従業員とは仕事終わりに飲みに行くことが多いです。
次の日は仕事でも関係なく遊びに行くあたり、フランス人はすごいと思います！
本当に体力がありすごいです。僕は21歳ですが、体力的に結構きついです（笑）。

シェフのルノー氏

「休日も誰かと一緒に」
レストランのある町は田舎なので、大きなスーパーが一つしかなく、
近くにある大きな町アヌシーまで出かけることがあります。
休みの日は従業員とスポーツをして遊んだりバーベキューをしたり、誰かと一緒に過ごすことが多いです。

　
同僚と一緒に

「とても便利な住環境」
住んでいるアパートは研修先から車で15分ほどですが、洗濯機、浴槽、キッチン、オーブンまでついていて、
スーパーまで歩いて2分ととても便利なところにあります。
2人部屋で、同居人は日本人です。料理や将来、恋愛などの話をしています（笑）。

「妥協のない現場」
研修先で勉強になったこと、一番は掃除の細かさです。どこをとってもピカピカで、水滴一つもない清潔な厨房。
そして、料理や掃除全てにおいて全く妥協をしないところです。
人間関係のありかたや仕事のスピード、効率性などいろいろなことを学んでいます。

「日本とは違った人間関係」
学校にいたころは上下関係を細かく気にしていましたが、研修先ではシェフ以外皆同等、フランクに会話をしています。
これはフランス、海外でしか体験できないことだと思います。
学校のシェフ、コアール先生の作業スピード、料理に対しての考え方、鍋の使い方、などは99パーセント同じなので
ギャップを感じることはなかったです。
そしてなんといってもお客様に対して料理を提供する、という点はとても責任感を感じます。

「将来の夢」
世界一の料理人！