溝尾 典子さん 研修先:HOSTELLERIE DE LEVERNOIS
溝尾 典子 MIZOO Noriko
甲南女子高等学校 卒業
辻調理師専門学校 調理師本科 卒業
2014年春コース エスコフィエ校 フランス料理研究課程
研修先: HOSTELLERIE DE LEVERNOIS
リヨンの北155km、ブルゴーニュ地方、ボーヌ市近郊に閑静なゴルフ場と瀟洒なホテルレストランがあります。
こちらのレストランで研修をしている溝尾さんのお話を聞きました。
同僚の皆さんとも仲良く過ごし、楽しい研修生活を送っているようです。
研修先はボーヌ近郊にあるホテルレストランです。周りは何もない所です。レストランはビストロ・ガストロがあります。
ホテルはとても広くて、綺麗なお庭がありガストロはお庭を見ながら食事をすることができます。
広大な敷地の中には野菜・果物・ハーブを育てている所があります。また少し歩いたところにホテルのゴルフ場があります。
客層はさまざまですが、私が研修を始めてから2回ほど有名人が食べに来られていたみたいです。
またホテルが併設されているからか、観光客の方も多いみたいでアジア人も多く来るそうです。
ホテルが5つ星だからか、かなりお上品なお客様が多い気がします。
ホテルのお庭
ビストロの外観
自家菜園
お店の料理
私の担当はポワソン(魚料理)です。ポワソンの仕込みをします。
毎朝トマトをモンデ・エペピネ・ブルノワーズにすることから始まります。その後はガルニチュールの仕込みをします。
魚が入荷される金曜日の朝はひたすら魚の骨を抜き続けます。土曜日は野菜や果物が大量に入荷されてくるので
午後からの仕込みはだいたいみんなでシャンピニオンの掃除をします。
ガストロは日曜日以外夜しか営業しないので朝から夜の営業まで準備をします。営業中はアミューズのドレッセや
ポワソンのガルニチュールを作ったり、次の日の仕込みをしたりしています。
シェフはとっても優しい方です。たまに驚くぐらい荒れますが。基本的にいつも鼻歌を歌っています。
かなり背が高くて、かっこいいです。キュイジニエをはじめ、パティシエ・セルヴィスみんなとても優しい人たちばかりです。
ポワソンを仕切っている人もとてもいい人で、仕事が早くできるようにやりやすいように、いつも教えてくれます。
フランス人の人たちはみんな本当に歌いながら仕事をしています。とっても楽しそうに働いてるのが印象的です。
そして日本のような上下関係がないように思います。
厨房の一部
シェフです
研修先から一番近い町はボーヌです。ボーヌにご飯を食べに行ったり、飲みに行ったりします。
同部屋の人たちと仲のいいひとが働いているバーがボーヌにあるのでそこによく飲みに行きます。昼と夜の間の休憩時間に
飲みに行くこともしばしばあります。そこのバーに行けば必ずと言っていいほど職場の誰かに会います。
研修先の同僚とパーティー
研修は週休2日です。休日は同部屋の人やお休みがかぶっている職場の人と、ボーヌや隣の町にお買い物に行ったり
ご飯を食べにいったりします。10月の初めには同部屋の人と仲良しのセルビスの人と、スイスの近くにあるアヌシーという所と
スイスのジュネーブに行ってきました。また電車で30分ぐらいの所で研修している人がいて、たまたま休日が同じだったので
ディジョンに行ったり日帰りでパリに行ったりしました。12月のノエルの時は5日間だけバカンスがるのでベルギーに行きます。
同僚とアヌシーへ行きました
住んでいるところは職場から徒歩5分ぐらいの所にある長期滞在用の様なホテルです。
同じホテルで働いている人たちはだいたいここに住んでいます。私は3人部屋に住んでいて、お風呂はバス付で、
キッチンもあります。二段ベッドがある部屋と大きなベッドがある部屋の2部屋あります。同部屋の人はパティシエと
セルビスの人です。キッチンがあるので休日は誰かの部屋に集まってご飯を食べることもあります。
フランス人の人たちは本当に元気で、ほぼ毎日のように仕事が終わってから飲みます。
住居の一部
みんなで楽しく飲んでいます
研修中勉強になったことは、フランス人のON・OFFをきっちり分けているところです。
あと掃除の速さ!みんなが楽しんで仕事をしていること!みんな口を揃えて、この仕事が好き・この職場が好きと言います。
見習わなければいけないなと思います。
研修に対して在学中は不安しかありませんでした。いざ研修に出てみるともうやるしかないので、日々がむしゃらに
研修生活を送っているという感じです。学校に居た頃は何でもかんでも人頼りにしていました。
でも研修では当たり前ですがそんなこと通用しないし、任されたことに対する責任感が大きくなったと思います。
自分で自分の気持ちを高めて日々頑張っています。なので、研修に出てから精神的にかなり強くなったと思います。
みんないい人だとはいえ言葉も通じなくて、悔しい思いをすることも沢山あります。
家族・友達の存在は本当に支えになります。そしてこのような経験ができたことに改めて日々ありがたみを感じています。
泣いても笑っても、後3か月ぐらいしか研修期間がないので、常に笑顔で楽しんで頑張りたいと思います。
毎日後悔のないように今吸収できることを最大限吸収して日本に帰りたいと思います。