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甲田 めぐみさん 研修先:「La Cote Saint Jacques」

研修生レポート

2014.02.07

甲田 めぐみさん
KODA Megumi
岡山県立津山東高等学校 卒業
[エコール 辻 大阪]フランス・イタリア料理マスターカレッジ 卒業
2013年春コース エスコフィエ校フランス料理研究課程
研修先:La Côte Saint Jacques

甲田めぐみさんが研修をしている「La Côte Saint Jacques」(ラ・コート・サン・ジャック)は
ミシュランガイドの3つ星を長年獲得しているレストラン。
フランス校から北に300キロメートル上がった
ブルゴーニュ地方のJoigny(ジョワニー)という街にあります。
レストランの料理はクラッシックなものが現代風にアレンジされていることが特徴です。
パリからもさほど遠くないこの町で甲田さんは充実した研修生活を送っています。

「レストランの雰囲気と仕事内容は?」
レストランはParisから電車で一時間ほどの所にあるJOIGNYという町の川沿いにあるレストランです。?ヨーヌ川の通っている小さな町で教会やブドウ畑があり、川にはいつも白鳥がいて、町の人やお店の人がとても親切な素敵な町です。国道沿いに面しているレストランの入口は飾り気のない素朴な作りですが、中は重厚な造りで趣のある調度品と共に、高級な内装となっています。?レストランから国道を挟んで向かいにあるホテルには、ロマンテイックな地下のトンネルを通って行くことが出きる驚きの設計です。?地下一階にある厨房はとても広くキレイで、すぐ隣にはラボ、更に1つ下の階にはミーザンプラス室、食材の冷蔵庫室、ショコラトリー、ブーランジェリーがあります。

担当する仕事はプレパラッション(魚・肉の仕込み)、ガルドマンジェ(アミューズ、前菜)、魚、肉?と4つのエキップがあり約1ヶ月ずつ全てのエキップを担当させてもらいました。?今の担当はエキップガルドマンジェで?アミューズとオードブルの仕込み、営業が始まるとアミューズを一人で出して手が空いている時はオードブルを手伝う。という感じです。

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レストラン外観、厨房、サロン

「オーナーと同僚はどんな人達ですか?」
オーナーのジャン・ミッシェル・ローラン氏は物静かで優しい人です。?あまり口数は多くないですが、常に料理が最善の状態で出るようにレストラン全体をしっかり見ています。そして毎日の様に新しい料理の試作や今出している料理の改良点をチェックしています。?レストランはホテルも一緒になっているので全員覚えきれないほど従業員が多いですが、みんな仲良しで雰囲気はとても良いです。?この間の休みの日には、同僚と一緒に三ツ星レストランのベルナール ロワゾーに食べ歩きに行きました。

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シェフと一緒に

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(左)仲良し同僚と
(右)レストランへ食べ歩き

「休みの日はどう過ごしていますか。住まいはいかがですか?」
パリまで電車で一時間、10ユーロで行けるので、休日はパリまで遊びに行くことが多いです。?パリにいるフランス人の友達の家や友達の通っている大学に遊びに行ったり、研修生のみんなと会って食べ歩きに行ったり、とても楽しく過ごせています。?パリのサロン・ド・ショコラやストラスブールのマルシェ・ド・ノエルも見に行きました。

住まいはレストランのすぐ近くに研修生専用のアパートがあり、そこに住んでいます。?だいたい二人か三人で1部屋、キッチンなし、シャワー・トイレは共同です。?これまで日本人の研修生は、キュイジニエとパティシエの二人で1部屋のようですが、今期は私一人でした。?研修生はみんな仲良く、休みの全日にはみんなで集まってパーティーをしています。?生活費ですが、洗濯代、交通費がかからないのと?週2日ある休みも、希望すればまかないを食べることができ、レストランの水、パン、お菓子をいただけるので最低限で済ますのであれば0ユーロで過ごせます。

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サロンドショコラにて、ピエール エルメ氏と

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(左)パリでシャトーの友達に会いました
(右)部屋の写真です

「研修に対するイメージと違ったことや勉強になったことなど教えてください」
先生方や前期の先輩に話を聞いていたのであまりイメージに差異はありませんでした。?レストランはフランス校と同じくらい衛生面もしっかりしていて、食材の管理も徹底していました。?勉強になったことは、まず仕事のスピードに驚きました。?常に最高速で仕事すること。?そしてその分、休みや休憩はしっかり休むこと。?日本にはあまりない激しいONとOFFの切り替えを覚えました。
もう1つは、?常により良い料理を作れるよう心がけること。?シェフのローラン氏は毎日のように新しい料理の試作や今出している料理の改良点をチェックしていて、いつでもお客様を楽しませる。そんな料理を作っていて、私もいつでも、「もっと、より良い料理を」と心がけて作業をするようになました。

「将来の目標は?」
就職ははセルヴィスの仕事を希望しています。目標は常に最高のセルヴィスでお客様を迎えられるセルヴィスマンになること。?フランスに来て経験したこと、学んだことを最大限に生かして働きたいです。?まずは日本に帰って自分の目標のレストランに就職して、英語の勉強、ソムリエ資格の取得を目指します。