窪田 修輔さん

KUBOTA Shusuke

長野県立田川高校 卒業

辻調理師専門学校　調理技術マネジメント学科卒業

2013年春コース レクレール校 フランス料理研究課程

研修先：Les Crayères

僕の研修先はシャンパーニュ地方の中心都市ランスにある2ツ星のシャトー・レストラン「レ・クレイエール」です。
名前の通りお城です！！昔は貴族が住んでいたらしく、内観も豪華で昔の内装をそのままレストランとしてつかっているそうです！！敷地は広く、小さい農園もあり香草や野菜を育てています。

　

以前のシェフ、ボワイエ氏の時代は3ツ星を何年も維持していたお店だそうです。その後、世代が変わり星がなくなったこのお店を再び2ツ星にしたのが、いまのシェフのフィリップ・ミル氏です。

今年はレストラン30周年で記念すべき年でいろいろなグランシェフとのコラボレーションもしています。(^O^)

お客さんはVIP 、VIP、VIP 。とにかくお金持ちそうな方ばかりです。

日本人のお客さんが多いのも特徴で、そのためか日本人の従業員も多い職場です。

シェフのフィリップミル氏は2009年ボキューズドール三位、2011年にはMOFの試験にも合格した、とてもすごいひとです。営業中は真剣そのものだが、それ以外はお茶目で変わった人です！

料理は盛り付けは非常にモダンで美しいですがひとつひとつのテクニックはクラッシックなフランス料理。

従業員はほとんど同年代、シェフドパルティでも20代前半で、みんなイケイケです。

研修中は本当にいろいろなとこをやらせてもらったいます。ガルニチュールの準備が主な仕事！！フランス語のオーダーの聞き取りが大変で、聞き取れるようになるまで一ヶ月ぐらいかかってしまいました（汗）。

ランスはシャンパーニュの町。どこにいってもカーヴ！カーヴ！カーヴ！どこも見学＆試飲ができます。

中心街にはノートルダム大聖堂もあり古い建造物も多い町です！！休日は2日間あるので、自分の気力とお金さえあればどこに行くこともできます。

同じスタージュ生と食べ歩きにいったり、ランスは中心街にいけばかなりにぎわっているので、買いものにいったり、ストラスブールのクリスマス市やパリに食べ歩きにもいきました。

住居はスタージュ生専用アパートで最大五人暮しでした。週末は酒を飲んだり、一緒にご飯を作ったり、お互いの夢や料理についてなどいろんなことを話しました。

日本人のスーシェフの方のお家でディナーに招待してもらったり、なぜかフランスで引っ越しの手伝いでホームセンターにいったり、週末はみんなでシャンパーニュをのんでワイワイしてます。

研修に出て、料理のことについてはもちろんですが、フランス語もかなり勉強になりました。

わからない単語があれば、つづりを書いてもらい後で辞書で調べたり、ジェスチャーで教えてもらったり、すべてのことが勉強です。

このお店はシェフのネットワークでいろんなコラボ企画が目白押しです。とにかくすごい料理人たちが次々にやってくるのでびっくりしました。ただ、本当にいろんなことをやらせてもらって、すごく勉強になっていますが、下処理の仕事が多く、もっと重要な仕事がやりたい！と日に日に思うようになりました。でも、言葉が上手くないと、信頼度も低いんですよね。本当に悔しい。でもこれが今の自分の実力だと気を引き締めたいと思います。実際シェフをつとめているほかの日本人の先輩たちはフランス語もペラペラですし、言葉の大切さも痛感しました。おかげで自分の進みたい、やりたい方向がみえてきました！

残り少ないフランス生活、楽しむことはもちろんだけど、まだまだ吸収できることは沢山あるから貪欲に学んできたい！そして繋がりをつくって帰国したいです！！

そしてこんなにいい経験をできたのもすべて母親のおかげです。ほんとうにありがとうごさいました！！