FRANCE

辻調グループ フランス校

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植木 なつ美さん 研修先:Pâtisserie JOUVAUD

研修生レポート

2016.01.18

植木 なつ美 UEKI Natsumi
[エコール 辻 大阪] 辻製菓マスターカレッジ フランス校留学コース卒業
大阪・向陽台高校卒業
2015年春コース レクレール校 製菓研究課程
研修先:Pâtisserie JOUVAUD

私の研修先「ジュヴォ―」は南仏のカルパントラという町にあります。
カフェもあって、雑貨とかも置いてある、群青色のかわいいお店です。東京の広尾にもお店を展開しています。
小さな子供連れから若いカップル、老夫婦と、客層も幅広く、地元に愛されていることがよくわかります。

 

ここのスぺシャリテは、フルーツのコンフィなどのコンフィズリです。
お店もラボも、フルーツがたくさんあって、とってもカラフル。南仏ならではの賑やかな雰囲気です。
スタッフもみんな陽気です。

 

仕事は、最初はたくさんのフルーツをコンフィ(砂糖づけ)にする作業や、大量のパイナップルを剥いたり、桃の下処理をしたりということから始まって、チョコレートやプティ・ガトーの仕上げ、シューのキャラメリゼ、生地の計量からプロンジュ(洗い場)まで、どんどんいろいろとやらせてもらうようになりました。とにかくたくさんの作業があります。ラボはとっても大きくて、オーブンからチョコレート専用のマシンまで、機械がたくさん。
特にチョコレートは量が多くて、たまに自分が機械になった気分になるほどです。これが現場なんですね。

 
 
シェフはこのお店の3代目。付け髭みたいにくりんとしたおヒゲの持ち主。
2代目のお父さんもまだまだ現役で活躍しています。
ラボにはほかにもカナダからの研修生がいて、同じ建物の別の部屋に住んでいたので一緒にごはんを食べたりしていましたが、彼女は2ヶ月で研修が終わってしまいました。残念だけどお別れになりました。

 

カルパントラの街は住宅街っていう感じで、特に何もありませんが、のどかなところです。
近くの小さなカルフールでよくお買いものをします。近隣の街にも行きました。
アヴィニヨンはとても栄えていて、日本食屋さんもありました。
研修先のお店の支店があるイル・シュール・ラ・ソルグという町は、ビンテージショップがたくさんあることで知られています。フォンテーヌ・ド・ヴォ―クルーズはとても自然がきれいなところでした。

 

毎日仕事が忙しいので、休みの日はひたすら寝ています(笑)
でも、友達がやってきて料理をしてくれたりして仲良くやっています。
住居はお店が用意してくれたアパートで1人暮らしです。
床と壁が石なので、冬はとっても寒いですが、ステキなお庭もあって、カメが放し飼いになっています(笑)。

 

研修に来て思ったことは、言葉も不自由な日本人が1人でフランスの現場に入っていくわけなので、なんでも自分で解決するしかないということ。それから、大量のお菓子を製造するお店なので、大量なりのやりかたというのを学びました。いま考えるとフランス校は実は楽園だったなって思います(笑)
これからの目標は、「言いたいことを言えるようになる!」です。
率直でストレートにものを言うフランス人を見習って、自分の意見を言えるようにがんばっていきたいと思います!