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田邊 志生さん 研修先:PATISSERIE XAVIER BRIGNON

研修生レポート

2016.05.17

田邊 志生  TANABE Shio
出身高校 神奈川大学附属高等学校
エコール 辻 東京 辻製菓マスターカレッジ
2015年秋コース エスコフィエ校製菓課程
研修先 PATISSERIE XAVIER BRIGNON (パティスリー グザヴィエ ブリニョン)

田邊さんはこちらのお店の研修生第一号として頑張っています。研修先のお店はスイスに隣接しているフランシュ=コンテ地方の主要都市ブザンソンにあります。シェフはフランスのみならず、スイス、カナダ、アメリカといった、世界中の数々の有名レストランやパティスリーで経験を積み、2014年2月に自身の名を冠するパティスリー・ショコラトゥリーを故郷のブザンソンに開店、瞬く間にフランシュ-コンテ地方を代表する名店となりました。田邊さんに新しい研修先での生活をレポートしていただきました。

研修先のお店はそこまで大きくはないパティスリーですが、ショコラ、グラス、トレトゥールもやっています。ブザンソンの中心からは少し離れたところにあり、のんびりしたところです。サロンも併設されており、お昼時はムニュも出しています。日替わりランチのようなものです。
お客さんは近くに住まれている方から車に乗ってこられる方まで様々おります。女性が多いです!カップルの方もサロンによくいらっしゃいます。
厨房はコの字型になっていて、ショコラトリー、生地、アントルメというふうに部門に分かれています。従業員に対して広いなぁと思える職場です!機械もいろいろとあります。マカロンやエクレアなんかはデポジッターで絞っています。

 

私が仕事を始めた当初はパック(イースター)に向けての準備が多かったのでショコラトリーでの仕事がメインでした。朝はプティガトーの仕上げ、その後30分の休憩を挟んで、ショコラトリーとなることが多かったです。パックの準備が終わってからはいろいろなところで仕事をしています。キッシュをつくったり、マカロンのガルニチュールや、プティガトーに必要なクリーム類の仕込みだったりをしています。その日その日で仕事内容が変わるので、毎日聞いて動いています。
シェフはとても親切です。そしてユーモアあふれるひとです(笑)。ときどき、困っていることないか?など聞きにきてくれますし、なにか問題があることを伝えたら即座に対応してくれます。
同僚の方々も同様に皆さん親切です。言葉が分からなかったときなどは繰り返してくれたり、ジェスチャーや音で表現してくれました。初めの頃は器具名が学校でならったものと色々と違って困ったのですが、わからないというと「来て!」と言って見せてくれたりもしました。今度仲良くなった同僚の方と町に出かけることになっています!楽しみです。

  

時間のある時はブザンソンの中心地によく行きます。とても綺麗な町で、川に囲まれたところです。雰囲気がのんびりしていて散歩にぴったり...シタデルという城壁もあり、とても有名です。
また、ブザンソン中心地とは反対のエコールバランタンというところもよく行きます。バスで10分ほどでとても大きいカルフール(スーパー)があるので買い物には便利です。
出かけるときは主に土曜日の午後と月曜日に出かけています。土曜日の午後は仕事がないので町にでて買い物や散歩を楽しんでいます。月曜日はパティスリーなど閉まるお店がブザンソンは多いので、多少不便ですが町を楽しむには十分です。 あとは掃除していることが多いです。笑

 
ブザンソンの町です

住居はお店の二階部分になります。トイレ、シャワー別で、リビング的なところと寝室があります。リビングはテレビ、ソファ、机があり、そこで食事を取っています。寝室にはクローゼットがあるので便利です。
リビングにWii Uがあるのでたまにシェフのお子さんが来て遊んでいます。一緒にやることもあります。
冷蔵庫やキッチンはないのですが、ガス台はラボのものが使えますし、冷蔵庫はバックスペースのものを使えるので、不便はありません。生活費は、ほぼ必要ないです。食事はありますし、掃除用具やトイレットペーパーなどはいただけます。洗面用品を買うくらいですかね...?


住んでいるところです

研修で学んだことは、まずフランス人とのコミュニケーションの取り方。言葉の壁はありますが、伝えよう伝えようとしたら分かってくれますし、表情って本当に大事なんだと感じています。あまり表情豊かな方ではなかったので、ここにきてから豊かになった気がします。また、菓子の製造を効率よくしていくやり方。いろいろなものを作っていますが、ストックできるものできないもの、どこまでやってストックしておくかなど、とても勉強になっています。あとは間近でピエスモンテが見られたのでとても勉強になりました。見ているとこの後どうするのかや、なぜこうするのか、など教えてくださって、とてもためになりました。

研修に出る前は、ちゃんと働けるのか、何か問題あったときにちゃんと伝えられるか、寝られるかなど心配事ばかりでしたが、無用な心配でした。またフランス人の働き方がオンオフがはっきりしていてとても好きな働き方でした。研修に出てからは自分の言いたいことをしっかり言うようになりました。でないと、フランス人は分かってくれないし、何遠慮してんだって言われてしまうので!笑 日本人的感覚を捨てて研修しています。

今現在の目標は、まずはこの研修を悔いのないようにしっかり終わらせていきたいです。シェフに使えるやつだ!と思ってもらえるように頑張ります。また、将来は自分のお店を持ちたいと思っているので、そこで使えるだろうと思える技術やお店を運営できるような菓子のつくり方を吸収していきたいです。
就活もしっかりやって、日本で社会人としてのスタートをしっかり切りたいです。日本でやっていくために、体力と忍耐力をしっかりつけます!