Chez Bibet (シェ・ビベ)
今回は、Grenouille(グルヌイユ:カエル)とFriture(フリテュール:揚げ物)をスペシャリテとされている
Chez Bibet(シェ・ビベ)をご紹介します。
場所は、フランス校シャトー・ド・レクレール、シャトー・エスコフィエ両校のちょうど中間ぐらいに位置する
SaintBernard(サン・ベルナール)のSaône(ソーヌ)川沿いにあります。
創業を伺うと、なんと1926年からということで地元を初め多くの方に愛されていることが感じられます。
日本では、グルヌイユ料理と聞くとあまりお目にかからないためか、敬遠される方もいらっしゃるかもしれませんが、
フランスでは、ポピュラーな食材でよく食され食品売り場でも見つけることができます。
フレッシュな食材であればなおさら美味です。特にこれからの季節天気が良ければ、日も長く夕暮れ(といっても
21時でも日差しを感じることができますが・・・。)時に、かえる片手に息の合った仲間との会話を弾ませては
いかがでしょう。
そしてéperlan(エペルラン)という小魚を油で揚げたフリテュールも又よく合います。
肩肘張らず、ナイフやフォークなしであなたもいかがですか。
先程にも記しましたが、お店はBord de Saône(ボール・ド・ソーヌ)ソーヌ川沿いですので
近くには散歩道もあり、天気の良い日は少し周りを散策してからお店によるのも一計かと。
とても落ち着ける穏やかな場所です。疲れを癒すにも最適でしょう。
お店に伺った時間は、19:30過ぎですが、この日差しです。
天気がとてもよかったのでテラス席を希望しました。もちろん店内でも食事ができます。
木陰もあり、木漏れ日を感じながらの食事は、なんとも心が安らぎます。
最大で150名のお客様を受け入れることができるそうです。
どんな料理を選ぶか迷うのも楽しい一時です。ビールやシャンパンを飲みながら注文の思案中です。
グルヌイユやフリテュールのメニュー以外もとっても豊富です。
中には、フランス校のあるリヨンの地方料理を選ぶこともできます。
メニューを見ていると、グルヌイユの料理を提供されるようになった経緯が書かれていました。
~前菜数種から~
Tapas de mer
海の幸がふんだんに。サーモンのタルタル、小えびのカクテル、魚の身を細かくし揚げたもの、
アドック(すけそう鱈を冷燻にしたもの)とレンズ豆をあわせたもの
Tapas de légumes
野菜料理の盛り合わせでヘルシーに。
なすをローストし少しの酢と塩などで味付けされたもの。さっぱりと食べられます。赤ピーマンのグリエ。
その横にあるトマトのコンフィと一緒に食べるとよく合います。小さな白い器の赤いものは、ガスパチョです。
トマトを主に、夏野菜と共に数種類の調味料をミキサーにかけてあります。
オリーブを主につくるタプナードはパンと一緒にどうぞ。
Tartare de saumon cru à l'huile d'olive vierge à l'aneth
サーモンのタルタル。定番の香草のディルとよく合います。
Tapas Royale, sauce gribiche
小魚のフライ、たこ、いか、小えび、ひめじなどの盛り合わせ。
グリビシュとは、マヨネーズのようなものをベースにみなさんご存知のタルタルソースのように、香草やケイパーなどで
仕上げたものです。メニューにロワイヤルと書かれているように、ランチの際など、お腹に余裕のない方は、
これだけでも満足できそうです。
~本日のメイン料理~
Grenouilles fraîches façon Mère Bibet et Traditionnelle Petite Friture
いよいよお待ちかねグルヌイユとフリテュールです。
写真では大きさが伝わりにくいかもしれませんが、これでグルヌイユ2人分。フリテュールは3人分です。
レモン汁をかけて爽やかに。グルヌイユには、にんにくとパセリがアクセントで使われていました。
フリテュールにはお好みで少し塩をかけるとよいでしょう。ランスドワという手をきれいにするものが
添えられてきたら、ためらわずそのまま手を使って食べましょう。きっとおいしく食べることができます。
グラタン皿の下には、料理が冷めないように、熱した板と共に運ばれてきます。
それぞれ取り分けるとこのような感じです。フリテュールはさっくり揚っていました。
グルヌイユはフレッシュのものを使用されていてとてもジューシーな仕上がりに。
いくら食べても飽きない感じです。
Coteaux-d'Aix-en-Provence
よく冷やしたロゼワインと共に、すっきりした感じです。
~デザート~
La Trilogie de Dessert
メニュー名のトリロジー3部作ということで、タルト・オ・ショコラやティラミスに似た仕上がりのもの、
アイスクリームといろいろ楽しめます。
Nougat glacé aux pralines et miel d'acacias, coulis de fruits rouges
ヌガーグラッセに香ばしいプラリネとアカシアの蜂蜜の含ませて、赤いフルーツのソース。
Mi-cuit au chocolat Valrhona
レストランなどでしか出せないお菓子ですね。チョコレート生地が温かく中心は柔らかい状態です。
焼き時間が重要ですね。
La coupe Glaciale
ミントとチョコレートのアイスクリーム、ミントのお酒を使ったアイスクリームが楽しめます。
Croquant caramel et confiture de lait
サクサクのビスケットを一度砕いてから再び食べやすいように固めたものの上に
キャラメルと牛乳を煮詰めて作ったコンフィテュールで作ったパルフェがとてもよく合っていました。
今回は、ア・ラ・カルトでの注文しましたが、メニューで20€ぐらい前後から選べ、47€のものもあります。
メニュー(コース)の中にも、グルヌイユやフリテュールを楽しめるメニューもありますのでご安心を。
タイルにカエルが描かれいたり、店内には、カエルの置物などもあちらこちらに。
最後はコーヒーで。
コストパフォーマンスもよく、私たちが帰るころには、テラス席は、ほぼ満席でした。
Chez Bibet
Rue de la Saône 01600 Saint Bernard
Tél.:04 74 00 17 58
www.restaurantchezbibet.com