DÉLICATISSERIE PAR NINA MÉTAYER(デリカティスリ・パー・ニーナ・メタイエ)
今回紹介するお店は、『DÉLICATISSERIE PAR NINA MÉTAYER(デリカティスリ・パー・ニーナ・メタイエです。
イッシー・レ・ムリノにある店舗のショーケース
この店のシェフであるNINA MÉTAYER(ニーナ・メタイエ)氏は、高級ホテル、星付きレストランやパティスリーで経験を積んだ後に、国内外でコンサルティング、プロジェクトを展開。2016年から2年連続業界誌によって"Pâtissier(ère) de l'année(今年のパティシエ)"に選出されています。ボキューズ・ドールやワールド・チョコレート・マスターズなどの権威あるコンクールの審査員を務め、メディアへの協力も多く、注目を集めている人気パティシエールです。
2020年にパリのペストリーショップDélicatisserie(デリカティスリ)をオープン。店舗名のデリカティスリとは、"美食"という意味を持つ"délicat"(デリカ)と"pâtisserie"(パティスリー)を合わせた造語だそうです。
当初はオンラインのみで販売していましたが、現在ではパリ9区にあるデパート、プランタン8階の一角と、パリ郊外の街Issy les Moulineaux(イッシー・レ・ムリノ)にある食品のみを取り扱う商業施設内に店舗を構えています。
パリ9区にある店舗のショーケース
ショーケースにはモダンなケーキだけではなく、家庭でもよく食べられるようなフィナンシェ、フラン、ブラウニーやクッキーなども並んでいました。生菓子は8€~12€前後、焼き菓子は2€~6€が平均価格でした。
それでは、今回購入したお菓子を紹介します!
La Fleur poire cassis(ラ・フルール・ポワール・カシス)
フロマージュブランとカシスの花水のムース、グレープフルーツと洋梨のみずみずしいジュレ、アーモンド生地、アーモンドとキビのザクザクとした触感のクッキー生地で構成されています。空気を多く含み軽くあっさりとしたムースに洋梨の甘さとグレープフルーツの香りがよく合い、全体的に軽やかな味わいです。ケーキ全体で食べると生地の触感によって、より満足感のある構成でした。また季節によって中のジュレのフルーツやムースの香りが変わり、季節感のある1品です。
L'Olivier(ロリヴィエ)
チョコレートムース、刻んだオリーブ、ヘーゼルナッツのプラリネ、オリーブオイル入りのチョコレート生地で構成されています。実は食べる前はオリーブが甘いものに合うのかどうか気になっていました。しかし、甘いチョコレートの風味、レモンの表皮の爽やかさ、オリーブのフルーティーな香りと塩味、それぞれが調和した一品でした。『バランスが良いとオリーブとチョコレートの組み合わせはこんなにも美味しくなるんだ!』と、私にとって新しい発見でした!
La pétillante(ラ・ペティヤントゥ)
ショウガのムース、洋梨のジュレ、栗の生地、サブレ生地で構成されています。サブレ生地は硬さのある生地でケーキ全体に触感を与え、一口食べると洋梨の甘さと香りが口の中に広がります。ショウガのムースはとても軽い口当たりで、ショウガの辛さではなくスパイスらしいスッキリとした香りがしました。そのムースの特徴が洋梨のジュレの甘さを爽やかな余韻へと変化させます。食べた瞬間から食べ終わりまで、それぞれの素材の良さを感じ、香りの変化と余韻がとても心地の良いケーキでした。
Pause café(ポーズ・カフェ)
コーヒーのグラサージュ、チョコレートのムース、コーヒーのクリーム、ヘーゼルナッツ生地、コーヒーのサクサクとした食感のクレープ生地で構成されています。素材の味は濃厚でとても良く合う組み合わせです。濃厚な味わいですが、空気量の多いムースやクリームの口当たりが軽いため、最後まで重たく感じる事なく美味しく食べ終わることができました。生地もムース・クリームに合わせて脆くくだけ口の中に広がるため、全てのパーツが口の中で一緒に無くなりコーヒーの香りが口いっぱいに広がりました。
Palmier cœur cannelle (シナモンパイ)写真左
ポワトゥー・シャラントAOPバターとフランス産オーガニック小麦を使用したシナモン風味のパイ菓子。子供も大人も美味しく感じる馴染みのある味でした。
Brownie au chocolat (チョコレートブラウニー)写真奥
ブラウニーはアメリカのお菓子ですが、フランスの家庭でもよく食べられるお菓子として親しまれています。中身がしっとりとしていて、食べ応えのある濃厚なチョコレートのブラウニーでした。
Finacier graines et miel (ナッツとはちみつのフィナンシェ)写真右
バターケーキの一種であるフィナンシェ生地に、かぼちゃの種、ヒマワリの種、キビ、そばの実が入っており、いろいろな触感を楽しめる焼き菓子でした。
Cookie chocolat au lait noisettes (ミルクチョコレートとヘーゼルナッツのクッキー)写真左
Cookie chocolat cacahuetes (チョコレートとピーナッツのクッキー)写真右
Cookie banane gianduja(チョコレートプラリネとバナナのクッキー)写真奥
どのクッキーも主体の味をしっかりと感じ誰もが食べてわかりやすくおいしいクッキーでした。見た目は似ていますがクッキーの硬さや触感が異なり素材の特徴を生かしたクッキーです。
見た目の美しさはもちろん、素材の活かし方・香り・触感のバランスが良く、食べ進めるごとに美味しさが広がる、誰もが虜になるお菓子がたくさんありました。私がお店にいる間もたくさんのお客さんが訪れ、お昼を過ぎるとショーケース内のお菓子がたくさん売れていました。今大注目のシェフパティシエールのお店にぜひ足を運んでみてください!!!
DÉLICATISSERIE PAR NINA MÉTAYER デリカティスリ・パー・ニーナ・メタイエ
住所:Printemps du goût,2 rue du Havre 8e etage 75008 Paris 9e
:1 rue rouget de lisle 92130 Issy les moulineaux
電話番号:01 89 16 83 56
HP:https://delicatisserie.com/
インスタグラム:https://www.instagram.com/delicatisserieofficiel/