DORNER FRÈRES (ドルネ・フレール)
今回紹介するお店は、2019年にリヨン6区にオープンしたパティスリー「DORNER FRÈRES (ドルネ・フレール)」です。近辺には外国領事館、インターポールの本部、高級ホテルや星付きレストランなどが多く、広大なテット・ドール公園や高級住宅街もあるエリアです。
店舗名の「DORNER FRÈRES (ドルネ・フレール)」は「ドルネ兄弟」という意味でマキシム・ドルネ氏とゴティエ・ドルネ氏の二人が経営しています。マキシム氏は複数の有名レストランで活躍した経歴があり、三つ星レストランのメゾン・ピックでは製造責任者を任せられていました。ゴティエ氏は料理人の道から接客サーヴィスへと転身し、国内外で経験を積んだのちに経営学を修めました。この二人が協力して始めたパティスリーは瞬く間に人気となり、期間限定でパリに出店をするなど現在最も注目されている店舗の一つです。
大きな窓で店内は明るく、店内・テラス合わせて15席のカフェスペースがあります。品数は多くありませんが生菓子、焼き菓子、アイスクリーム、菓子パンなど幅広くラインナップされています。
なんて説明していると我慢できなくなってきました!早速いただきましょう!
Tarte Sobacha Café(そば茶とコーヒーのタルト)
そば粉の入ったタルト生地にそば茶で香りづけしたクリームとコーヒーのクリーム、仕上げに乾燥メレンゲをのせています。そばとコーヒーの相性がとてもよく、やさしく香ばしい香りで満たされます。生地はサクサク、クリームは柔らかくメリハリの効いた食感を楽しむことが出来ます。
Brioche Feuilletée façon Tropézienne(パイ生地のブリオッシュ トロペジエンヌ風)
南仏の街サン=トロペにブリオッシュ生地でバニラのクリームを挟んだ「タルト・トロペジエンヌ」というお菓子があります。これを模してブリオッシュ生地をパイ生地にアレンジしたお菓子です。パイ生地と言ってもクロワッサンに近いような食感で、全体的にやさしい印象の味でした。
Clafouti Mirabelle-vin jaune(ミラベルとヴァン・ジョーヌのクラフティ)
「ミラベル」はスモモの一種であり、夏が旬です。このミラベルをフランス東部のジュラ地方で製造されるワイン「ヴァン・ジョーヌ」と一緒にシロップにしています。クラフティと呼ばれる柔らかくしっとりとした食感の生地、アール・グレイのクリームで構成されています。生地が少し重めの口当たりですがミラベルのほのかな酸味が緩和して食べやすくしてくれていました。
Prétentieux(自惚れ、気取った)
柔らかい食感のチョコレート生地にヘーゼルナッツプラリネとミルクチョコレートのさくさくした層があり、チョコレートのクリーム、ペカンナッツのプラリネで仕上げられています。聞いただけで美味しい素材の組み合わせで、ペカンナッツの心地よい食感がいっそうお互いを引き立てていました。塩味も効いていて飽きさせない味でした。名前のPrétentieux (自惚れ、気取った)は味からはイメージできませんでした。
Tarte aux Pomme(リンゴのタルト)
リンゴを煮崩れるまで火を通したもの、フレッシュを角切りにしたもの、表面もリンゴを薄切りにしてシロップ煮にしたものと、一つのタルトで色々なリンゴを楽しめます。リンゴもまもなく旬を迎え、まさにこれからといったお菓子でした。
Madeleine à partager (切り分けマドレーヌ)
日本の洋菓子店に必ずといっていいほど陳列されているマドレーヌ。かなりしっとりとした食感で、焼き上げてからオレンジフラワーウォーターのシロップを染み込ませているようです。シロップが染みているからか、少しずっしりとしていますがまた手を伸ばしてしまう味でした。
写真を見ただけでは普通のマドレーヌですが実際には
こんなに大きい!
隣にある小さいマドレーヌが一般的なサイズです。まさに切り分けですね。
今回は店内で頂きましたが、その間中ずっと持ち帰りのお客さんが絶えることはありませんでした。この人気もうなずけるお菓子のばかりで、これからの活躍が楽しみになるパティスリーでした。
DORNER FRÈRES ドルネ・フレール
住所 :91 Boulevard Des Belges 69006 LYON
電話番号 :04 72 83 96 28
営業時間 :火曜日~土曜日 9 :00~19 :00
日曜日 9 :00~12 :00
HP :https://www.dorner-freres.fr
インスタグラム :https://www.instagram.com/dornerfreres/?hl=ja