L'A PÂTISSERIE (ラ・パティスリー)

フランス校食べ歩き日記

2024.04.23

今回私が訪れたパティスリーは、パリから電車1本で行くことが出来るフォンテーヌブローにあるL'A PÂTISSERIEです。

パティスリーまでの道中には石造りの建物が連なり、世界遺産のフォンテーヌブロー城もある素敵な街です。

L'A PÂTISSERIEのシェフである岸綾子氏は辻調グループフランス校の卒業生です。卒業後は神戸のパティスリー『御影高杉』『モンプリュ』で働いた後、実家のパティスリー・ボンファルタで9年シェフを務めました。2016年にフランスへ渡り、M.O.F.のシェフが経営する『Pâtisserie FRESSONパティスリー・フレッソン』を始め、様々なお店でキャリアを磨かれました。その後、一つ星である『L'Axelラクセル』（L'A PÂTISSERIEと隣接しているレストラン）のオーナーである後藤邦之氏（現在共同オーナー）と出会い、2021年にL'A PÂTISSERIEをオープンしました。ちなみにL'A PÂTISSERIEの『L'A』はL'Axelの頭文字から来ているそうです。

最近ではフランスの料理雑誌Thuries(チュリエス)にも特集が組まれ、紹介されています。

ガラス張りの入り口からは色鮮やかなショーケースを見る事ができ、そこにはFou de Pâtisserie（スイーツマニアという意味で、人気のパティシエ達によるスイーツ専門のセレクトショップ）に選出された証のステッカーも貼ってありました。

生菓子の価格帯は6.8€〜7.5€。また、ショーケースの向かい側には焼き菓子やチョコレートがきれいにディスプレイされています。価格帯は4.5€～でした。

では私が購入したお菓子を紹介していきます。

「Koko」ココ

グラノーラとココナッツのクルスティアン（フランス語でサクサクしたものという意味）、ココナッツのダクワーズ、生姜のコンフィ、パッションフルーツのムース、ライムの生クリーム、エキゾチックソース
甘味が抑えめ、柑橘らしい爽やかさでさっぱりと食べることが出来きます。ざくざくしたグラノーラのクルスティアンが食感のアクセントになっており、最後に生姜をピリッと感じます。グラノーラはなんと自家製で、オートミールやノワゼットから作成するほどのこだわりだそうです。

「Mont Blanc」モン・ブラン

タルト生地、アーモンドクリーム、コーヒーのムース、クレーム・ブリュレ、栗のクリーム、ラム酒のソース
焼いた栗のような香ばしさと、コーヒーの組み合わせに一体感がありました。こちらも甘すぎず、全体的にとてもなめらかな食感の中に、サクサクしたタルト生地は食べ応え抜群でした！ラム酒のソースをかけると大人の味に変化。途中でかけて２度美味しさを味わうことも出来ます。

「Pleine Lune」プレーヌ・リューヌ

パータ・シュー、クラックラン、黒ゴマのクルスティアン、黒ゴマのクリーム、バナナ・マンゴー・パッションフルーツのエキゾチックジュレ、
食べた瞬間から黒ゴマの風味が口いっぱいに広がります。黒ゴマのクルスティアンのザクザクした食感がよく、噛み進めるとエキゾチックジュレが口の中で溶けてきます。黒ゴマとバナナはどちらも香りに個性があるのにもかかわらず、味の喧嘩が起きることなく、お互いの良さが引き出されており、新しい組み合わせの発見になりました。

こちらのお菓子は先ほどのフランスの料理雑誌Thuries(チュリエス)にも掲載されています。