今回ご紹介するお店は、前回ご紹介した「Pâtisseries et gourmandizes Par Stéphane Glacier」があるコロンブの隣町ラ・ガレンヌ＝コロンブにあるパティスリーです。
パリ Saint Lazare(サン=ラザール)駅から出ている電車TransilienのL線で15分、最寄り駅のLa Garenne-Colombes(ラ・ガレンヌ＝コロンブ）駅から歩いて約7分で行くことができます。バスを利用するか、Transilienを乗り継げば両方のお店を回ることもできます。

静かな高級住宅街を抜けた場所に「Pâtisserie Nicolas Bernardé」はあります。
お店の前には教会協会があり、広場ではマルシェが開かれていました。
（マルシェは水曜日と土曜日の午前中に開かれているようです。）

オーナーシェフのニコラ・ベルナルデ氏は、4年間ダロワイヨで修行された後、ブーランジェリーやレストラン、シャルキュトリーでも勤務経験を持たれています。
後にアフリカ・ガボン共和国の大統領付きパティシエ、また、フランス外務省にてパティシエを務め、フランスの有名料理学校「ル・コルドン・ブルー・パリ」で指導もされていました。
2004年　M.O.F（Meilleur Ouvrier de France Pâtissier フランス最優秀技術者章）を取得。
2011年　自身のお店をオープン。
2017年　ルレ・デセール（加入には厳しい審査のある洋菓子協会）加盟店に認定。
現在では毎週土曜日にプライベートスクールを開催されています。
M.O.F.、ルレ・デセール会員　の2つを取得されているシェフは多くいらっしゃいません。
更に、2005年に開催されたワールドグルメサミットでは世界最高シェフの一人にも選ばれています。

広い店内にはお菓子が大胆にディスプレイされています。

ケックは焼きっぱなしのものや、生菓子のような仕上げのものまで様々な種類が置かれていました。
だいたい20€前後で販売されていました。

ショコラ、キャラメル、フィナンシェやクッキーなどの焼き菓子、コンフィチュール、マカロン、ヴィエノワズリーと豊富な品揃え。
お店には出ていませんでしたが、グラス（氷菓）も販売されています。

お気づきでしょうか？生菓子がないんです！！
生菓子は注文分のみ。
毎週土曜日だけ、その時々の旬の素材を使って1種類のみ、生菓子が販売されています。
ベルナルデ氏が自ら、お店の前のマルシェで旬の素材を探してお菓子を作成されるそうです。
そうとなると、どんなお菓子か気になりますよね？

お店に伺った日に販売されていたのはコチラ。

Entremets Amandes & Abricots
夏が旬のアプリコットを使ったガトー。
アプリコットのコンポートの下には、アプリコットと相性の良いアーモンドシロップのクリーム。
土台には厚めのしっとりとしたフィナンシェ生地が用いられていました。
大きいサイズのみで、お値段は4人分：22€、6人分：33€、8人分：44€です。
ただし4人分でも直径16ｃｍほどあり、大きさに驚きました。

また、パータ タルティネや、いろいろなフレーバーをつけた砂糖や塩、ヴィネガーにオイルなどパティスリーではなかなか見かけない商品も置かれています。

今回は先にご紹介したガトーのほかにケックとフィナンシェ、ジャムをいただきました。

CAKISSIME de la semaine　 Fraise　&　Citron
こちらのケックは週ごとにベルナルデ氏が提案するシリーズ。
訪れた週はアーモンドの軽い生地、いちごとレモンのコンポートの組み合わせのケックでした。

Financier noisette
しっとり柔らかいフィナンシェ生地に大きなノワゼットが香ばしさと食感をプラス。

Confiture　Fraise & Rhubarbe
いちごとリュバーブを使った流動性のあるジャム。
ジャムだけでなんと30種類も作成されているそうです！

とても暑い日だったのでショコラに手を出せなかったのが悔やまれます・・・！
日本のサロン・ド・ショコラにも出品されていますが、ぜひフランスのお店も訪れてみてください。
ベルナルデ氏のこだわりがたくさんの商品になって販売されているパティスリー。
気になる商品がたくさんあるはずです。

Pâtisserie Nicolas Bernardé
住所：2 place de la Liberté, 92250 La Garenne Colombes　
電話番号：01 41 19 02 74
HP：http://nicolas-bernarde.com/
定休日：日・月曜日
営業時間：
火曜日～金曜日　10：00～13：30、14：30～19：30
土曜日　9：30～19：00