Le jardin des remparts(ル・ジャルダン・デ・ランパール)
今回お届けする食べ歩きブログは、ブルゴーニュワインで有名なBEAUNE(ボーヌ)にあるレストランです。
ブルゴーニュ地方特有の、色あざやあかな瓦屋根が輝くHotel Dieu(オテル・デュー)のすぐ傍にある、
「Le jardin des remparts」(ル・ジャルダン・デ・ランパール)。
ミシュラン1つ星にも関わらず、ランチコースの価格は何と29ユーロから!
というお得感に連れられて、ブルゴーニュワインの勉強会の帰路に伺いました。
お店の外観
しっかりと手入れされている庭を通り抜けて、かわいいレンガ造りのレストランへ入ります。廊下や階段などは温かみのある
木で統一されていて、階段を上がると書斎やふかふかのソファーもあり、家に帰ってきたかのような安心感を感じました。
落ち着く色合いの内装
レストランの中は、テーブルクロスの白と椅子の紫とピンク、透明に輝くシャンデリアスタイルの燭台とグラスで
統一感がありとてもきれいです。
席数は30程。あまり大きくは無いですがしっかりと仕事をした料理が良い状態で届く良い条件かもしれません。
レストランの中は華やかで統一感があります
ランチコースは、前菜と主菜とデザートを一つづつ選べる29ユーロのコースを頂きました。
メニュー内容は、ブルゴーニュ地方の郷土料理である「エスカルゴのブルゴーニュ風」や「牛肉赤ワイン煮込み」があり、
一体どんな風にアレンジされて出てくるのかと期待しながら注文しました。
メニュー
<アミューズ>
アミューズ
上から
① サブレ生地の上にロケットとヤギのチーズを合わせてジュレの球体の中に閉じ込めたもの。
② 自家製のフォアグラのテリーヌの周りにパンデピス(香辛料入りの甘いパン)の粉末をまぶしたもの。
③ ジャガイモと炭を混ぜ込んだクッションがたの生地の上に、少し酸味をつけた黒コショウ風味のクリーム
<パンとバター>
左がノーマル、右が燻製と胡椒
小ぶりのパンドカンパーニュのような少し酸味のあるパンは一人に一個!可愛いかごに入って提供されました。
バターは、無塩バターと燻製にして黒コショウをきかせた変わり種。
<前菜>
卵の前菜
白いんげん豆のピューレの上に、63度で火を通した温泉卵のようなもの、とても小さい辛くない唐辛子を乗せています。
白いんげん豆のピューレは非常になめらかで、卵とよく合っていて、全体的に柔らかい食感の中カリカリのクルトンが
アクセントになり一皿ぺロっとたべ終えてしまいました。
エスカルゴの前菜
同行した方が頼んだもう一つの前菜は、真ん中の大きい球体の中には、たっぷりのニンニク、パセリとバターなどで
絡めたエスカルゴが入っていました。熱々で提供されて、繊細な盛り付けですが、味は郷土料理のままで
「ブルゴーニュ地方にきた!」と満足できる一皿でした。
<主菜>
メインの牛肉料理 付け合わせ
美しく切り分けられた牛肩肉の塊に濃厚な赤ワインのソースがかかり、マッシュルームのムースの上に背脂の
ジュレを乗せていました。赤ワインで炊いた牛肉を無造作に盛り付ける本来のお皿とは対照的な仕上がりです。
肉は上あごで食べられるほど柔らかく口にまとわりつくゼラチン質と少しだけ残る脂が絶妙な炊き加減でした。
付け合わせは、ジャガイモのトロリとした生クリーム煮。ピューレにされていて塊はないものの、フランスが誇る
ジャガイモの味が最大限に出て本当に素晴らしい付け合わせでした。
<デザート>
デザート
パンデピスでフレンチトーストを作ったのような生地の上にカシスのピューレの泡、そしてカシス風味のアイスクリーム
でした。名産品のクレームドカシスの香りもして、風味豊かなパンデピスと切れ味のある酸味を持つカシスの
組み合わせは爽やかに食べられました。
「美味しかった!コーヒー飲んで行きますか!」と話していた矢先に、何とミニャルディーズが!
アールグレイの紅茶 茶菓子
この価格でそんなものまでつくのか!なんて話していたら、さらにチョコレートとお持ち帰り用に・・・
としっとりとしたバターが香るケーキがでてきました。
数をこなしているだけでなく、どれをとっても凝った仕上がりで、シェフの志の高さに感動しました。
コストパフォーマンスが非常に高く、料理とデセールともに大満足のレストランです。
最後にシェフChristophe Bocquillonさん。
快く挨拶に来てくださったシェフ
Le jardin des remparts
10, rue de l'Hotel Dieu, 21200 BEAUNE Beaune, France
TEL:0380247941
http://www.le-jardin-des-remparts.com/