FRANCE

辻調グループ フランス校

ブログ

Tintilou(ティンティロウ)

フランス校 食べ歩き日記

2018.09.06

パリの11区、Bastille広場とNation広場の丁度真ん中付近にビストロTintilou(ティンティロウ)はあります。

繁華街から少し離れた落ち着いた雰囲気のエリアにあり、ミシュランでビブグルマン(※)を獲得しているビストロです。
スタイリッシュなフランス料理に、少し他の国のエッセンスを加えた料理を出しているそうで、フランスのいくつかの雑誌にもたびたび紹介されています。
カラフルなお店の看板が目印です。

1階と2階に客席があり、1階からは活気あふれる厨房の様子を見ながら食事することが出来、2階は個室になっていて大人数で利用することも可能のようです。
今回は1階の席に通してもらいました。ゆったりとした素敵な雰囲気です。

メニューは黒板にかかれた沢山ある料理の中から選びます。
今回は前菜・メイン・デザートで38ユーロのコースを選びました。
アラカルトは前菜は15ユーロ程度、メインは25ユーロ程度で注文することが出来、コストパフォーマンスが良いのも魅力のひとつです。

アミューズ:スイカのマリネとリコッタチーズ
フランスでも夏の市場やスーパーで沢山スイカを見かけることが出来ます。
さっぱりと甘いスイカにあっさりとしたリコッタチーズが爽やかで夏らしい一皿です。

前菜1:シンシャールのセヴィーチェ
シンシャールというマアジの一種のマリネが、フロマージュブランときゅうりのスライス、沢山のフレッシュハーブを混ぜたものの上に乗って出てきました。
サーヴィスがこれは「セヴィーチェ」のアレンジですと説明してくれました。
「セヴィーチェ」とは元はペルーやメキシコで食べられている魚介のマリネのことで、ハーブの効いたフロマージュブランと合わせて食べるとすっきりと爽やかな味わいでした。
ゴマのかかったパイ添えられており、合間に食べるとごまの風味とサクサクとした食感が良いアクセントでした。

前菜2:グリーンアスパラガスとミモレットのサラダ
ミモレットとはフランス北部で作られているハードタイプのオレンジ色が特徴のまろやかでコクのあるチーズです。
さっと湯がいてしゃきっと歯ごたえのあるアスパラガスに沢山かけられて出てきました。
アスパラガスは柑橘系のヴィネグレットソースで和えており、優しい甘みとチーズの塩気がよく合った一皿でした。

前菜3:リコッタチーズといちごのマリネ、スパイス風味のサブレ
デザートのような可愛いらしい盛り付けですが、しっかりと塩気の効いた前菜です。リコッタチーズの上にいちごとバジルのマリネが乗っており、スパイスの効いた甘くないサブレが横に盛り付けられています。
いちごのマリネはエスペレット唐辛子でぴりっと辛く味付けされていて、バルサミコ酢のヴィネグレットが良いアクセントになっていました。

メイン1:エイのポシェ バジルとアグリュームの香り、タイ風
しっとりとゆでたエイに柑橘系とバジルの風味を効かせたスープを注いでいます。
スープには貝の旨味も効いていて、あっさりとしたエイと良く合っていました。

メイン2:子羊の煮込みと小さなファルシ
柔らかく煮込んだ子羊肉の他に、味付けしたミンチ肉をズッキーニ、ジャガイモの中につめて煮込んだものが盛り付けられています。

デザート1:ダークチェリーのコンポート バジルのソルベ添え
シナモンが効いたダークチェリーのコンポートに、バジルのソルベが添えられていました。

デザート2:ピスタチオのムースとアプリコットのコンポート
アプリコットのコンポートとシチリア産のピスタチオを使ったとても軽いムースにメレンゲとサブレを添えています。

手頃な値段で料理のボリュームも丁度良く、落ち着いた雰囲気のお店です。
パリでリーズナブルにゆったりとお食事を楽しまれたい方におすすめです。
ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?