製菓外来講習 M. Bruno SALADINO (ブルノー・サラディノ氏) / Pâtisserie Bruno SALADINO(パティスリー ブルノー サラディノ)
今回の外来講習は、ブルノー・サラディノ氏です。
リヨンのクロワ・ルスCroix-Rousseにある「パティスリー アラン ロランシーPâtisserie Alain Rolancy」で14年間シェフを務め、その間に多くのコンクールに出場し、常に上位の成績を獲得されました。そして、3度もM.O.F.(国家最優秀職人章)の最終選考に残った経験をお持ちです
2010年に念願のパティスリーをオープンされ、開店してすぐにリヨンの評判の店となりました。2022年には、学校近くの街、ビルフランシュ-シュール-ソーヌ Villefranche sur Saôneに新店舗をオープンされ、学生達も休日に足を運んでいます。
サラディノ氏はチョコレートやコンフィズリー(砂糖菓子)を得意とされており、講習ではコンフィズリーとマジパン細工を披露していただきました。
BERLINGOT MENTHE (ベルランゴ・マント)
フランスの一般的なアメ菓子。今回はミントで風味付けされています。
アメの堅さ・温度などタイミングを合わせて作業することで、とても綺麗に艶が出て光っていますね。
PATE DE FRUITS FRAMBOISE ROSE (パート・ド・フリュイ・フランボワーズ・ローズ)
フルーツの果汁をふんだんに使用した砂糖菓子。今回は、フランボワーズとバラの組み合わせです。
バラの華やかな香りが口に広がり、フランボワーズの甘酸っぱさと良く合います。
CARAMEL MOU CHOCOLAT (キャラメル・ムゥ・ショコラ)
ムゥとは日本語で柔らかいという意味。
口に入れるとすぐに溶けはじめるような柔らかさで、キャラメルとチョコレート、両方の味わいを楽しむことができます。食感として、砕いたローストカカオを加えています。
GUIMAUVE CITRON (ギモーブ・シトロン)
ギモーブは、日本でマシュマロと呼ばれているお菓子です。学校では泡立てた卵白にシロップを入れて作りますが、今回紹介していただいた作り方は、転化糖・煮詰めたシロップ・ゼラチンを泡立てて作っています。口どけ良く軽い食感になり、さらに保存性も高まります。
学生から、『キャラメルやギモーブが大きく切り分けられているのは、どうしてですか?』という質問があり、『リヨンの街を散歩しながら、お菓子を食べてほしい。そのため持ちやすく少し大きめに切ったものを、お店では販売しています。』と、サラディノ氏は答えてくれました。
MODELAGE PATE D'AMANDE (モデラージュ・パート・ダマンド)
日本ではマジパン細工と呼ばれています。
サラディノ氏が得意とされるテクニックの一つで、イノシシ、ネズミ、亀の3種類を作って頂きました。アーモンドと砂糖を主材料としており、観賞用ではなく、もちろん食べるために作られています。
テンポよく次々に作れていく動物たちに、学生たちは興味津々!!!
サラディノ氏の周りに学生たちは集まり、間近でプロの作業を見ることができ喜んでいました。
アシスタントを務めた研究生からのコメント
「講習で習ったお菓子が多かったのですが、作り方の違いや作業スピード・丁寧な仕事にとても刺激受け、勉強になりました。シェフのフランス語も聞き取ることができ、アシスタントができたので、自信にもつながりました。研修に行ったときも積極的にコミュニケーションを取り行動することが大切だと感じました。」
「沢山の作業をさせてもらいました。丁寧にしないと!と思うと作業が遅くなり、シェフに早く!と言われた時があり、プロの仕事は丁寧かつ、スピーディに作業することが大切!と感じました。これからの実習に活かして頑張ります。」
Merci M.SALADINO!