FRANCE

辻調グループ フランス校

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専門講義 M. Patrice HENOT(パトリス・エノ氏)/HENNESSY(ヘネシー)

フランス校教壇から

2018.07.13

今回の専門講義は、ヘネシー社のパトリス・エノ氏による、蒸留酒の一種コニャックCognacに関する授業でした。
エノ氏は、「アンバサドゥール・ドゥ・ラ・メゾンAmbassadeur de la Maison(ヘネシー社の大使)」として、世界各地にヘネシー社とコニャックを紹介されています。

まずは、ヘネシー社の歴史について学びました。
1765年に設立された老舗企業で、ニューヨークを皮切りに、ロシア、中国、日本など、積極的に国外へコニャックを輸出することで、世界中にコニャックとヘネシー社の名を広めました。

次に、コニャックの製造工程について説明していただきました。
一度白ワインを作り、それを専用の蒸留器で2回蒸留させ、樽の中でしっかり熟成させることで、「オー・ド・ヴィeau-de-vie(蒸留酒)」ができます。
その蒸留酒をブレンドし、コニャックが完成します。

講義の端々に動画を交えながら丁寧に説明してくださいました。

授業の最後には、ヘネシー社を代表するコニャック「VS (ヴェリー・スペシャルVery Special)」、「VSOP(ヴェリー・スーペリア・オールド・ペイルVery Superior Old Pale)」、「XO(エキストラ・オールド)Extra Old」の3種類を試飲しました。

熟成期間の短いものから長いものへと順番に飲み比べをし、色、香り、味の違いを勉強します。
今回はより皆さんにコニャックを楽しんでもらうため、ジンジャーエールで割ったカクテルも用意されました。
最近は特に若い人たちの間で、このような飲み方が人気のようです。

講義の最後には、コニャック1瓶の金額やどのような料理と合うかなど、研究生からたくさんの質問が投げかけられ、丁寧にお答えいただきました。
少し難しい内容でしたが、コニャックに興味を持つには十分な講義だったようです。

※フランスでは18歳からお酒を飲むことができます。