2019年春コース、最後の専門講習外来講師はワインの専門家であるナタリー・アングノー氏です。ブルゴーニュでワインの生産に携わっており、ブドウ栽培や醸造への造詣が深いことから、フランス各地での講演やコンサルティング業務もされています。またリヨンにある「Ecole du Vin de France」で講師として勤務しており、ワイン知識の普及にもつとめられています。

講義は、まずボルドー地方の地理条件がブドウ栽培に適していること、またそれぞれのワイン生産地の特徴を、地図を使いながら説明をされました。次にボルドーワインの特性を、色や味の観点から解説されました。ボルドーのワインの歴史は古く、フランス校のあるボージョレ地方など他の生産地では見られないものがあり興味深い内容でした。

さまざまな知識を吸収した後に試飲を行いました。先ほど学んだことを活用しながら、そしてこれまで受けてきた講義や見学旅行で得た経験も使いながら、ワインを味わい観察する作業を行います。4月よりもずいぶんとワインのことがわかるようになってきたのではないでしょうか。（＊フランスでは18歳よりお酒を飲むことができます。）

ワインを試飲するごとに、そのワインに合う料理・デザートを考えました。講師の先生から、「フランス料理ではこのような組み合わせが定番です。」と基本を学びつつ、「定番以外では何を思いつきますか？」など自由な発想で料理とワインの組み合わせを考えました。

ボルドーワイン専門講義でもって今期の外来講習はすべて終了しました。本当にたくさんの方々にご来校いただき、多くのことを学びました。それぞれメモを取ったりノートをまとめているとは思いますが、またこの「教壇から」のページを見て復習をしてください。2019年春コースのみなさん、お疲れさまでした。