調理外来講習 M.Jean-Alexandre OUARATTA(ジャン=アレクサンドル・ウアラッタ氏)/Le 1217 (Château de Bagnols) /(ル・ミル・ドゥ・サン・ディ・セット(シャトー・ド・バニョル))
レクレール校から約10kmのところに、5つ星ホテル「シャトー・ド・バニョル」はあります。
ボージョレ地区の世界的に有名なホテルのひとつで、1996年にG7の夕食会が開かれたことでも知られています。今回の外来講習は、この「シャトー・ド・バニョル」のレストラン「1217」から、シェフのジャン=アレクサンドル・ウアラッタ氏にお越しいただきました。研修生の上田翔斗君も助手として参加してくれました。
ウアラッタ氏は「ポール・ボキューズ」や「ル・ムーリス」などで経験を積み、2013年にこのホテルの料理長に就任されました。ワインと美食のコンテスト「トロフェ・ド・ラ・ガストロノミ・エ・デュ・ヴァンTrophée de La gastronomie et du vins」の2015年大会では最優秀若手料理人に選ばれています。
1品目は、
Artichauts poivrades
アーティチョークの中にマッシュルームとエスカルゴの詰め物を入れ、その上に鶏の出し汁をベースとしたテュイル(サクサクとした生地)とサラダをのせます。周りには、マッシュルームの味がしっかりとついたソースがかかっています。この料理はシェフのおすすめの一品で、「レストランにいらした際にはぜひ召し上がっていただきたい」とおっしゃっていました。
Saint Pierre des côtes bretonnes rôti au demi-sel, palourdes et jeunes carottes
澄ましバターでしっとりと火を通した的鯛。ソースはハマグリを使った旨味のあるソースを、付け合わせには3種類のにんじんの蒸し煮や、にんじんのロワイヤル(茶碗蒸しのようなもの)を取り合わせています。香り高い一品です。
研修生の上田君は、ウアラッタ氏としっかり意志疎通しており、学生たちのお手本になるような動きをしていました。
「調理場の空気を読んで、自分から率先して行動するのが大事」と上田君は話してくれました。
今回アシスタントを務めたのは、フランス料理研究課程の谷田隆治君(左)、村上豊君(右から二番目)、諸岡冴紀君(右)でした。