今期最後の専門講習では、ボルドーワインについて学びました。講師として来ていただいたのは、ナタリー・アングノ氏。 ブルゴーニュ南部の白ワインの銘醸地マコンMâconでワインを生産しながら、フランス各地でワインに関する講演やコンサルティング業務を行う他、リヨンにあるワインの学校「エコール・デュ・ヴァン・ドゥ・フランスEcole du Vin de France」で講師としてもご活躍されています。 

まずは、ボルドーワインについて教養をつけてもらいます。ボルドーワインに使用されるブドウ品種やその栽培地域、格付け、醸造方法等の基礎知識を地図や画像を使って学びます。ワインの説明には難解な専門用語が付いて回り、難しくなりがちなのですが、まだまだワインの知識のない研究生に向けて、とても分かりやすく解説していただきました。

理論の後は実践です！ 
今回は辛口の白を1種類、赤を2種類、そして甘口ワイン1種類の計4種類をお持ちいただきました。 一口にボルドーワインといっても色々なタイプがあるのですね。

試飲は、単に美味しい、美味しくないという主観的な判断をするのではありません。ワインを構成する、香り、果実味、酸、タンニンといった様々な要素がバランスよく含まれているか、またどのような料理やお菓子と一緒に味わうと、お互いの良さを引き出すことができるか、そしてそれは何故か等を考えながら行います。そうすることで、フランス料理に欠かすことのできないワインを深く理解することができるようになるので、例えば将来お店を開く際、ワインの選択にもきっと役に立つはずです。また、お菓子とのペアリングという、世間にまだ広まっていない斬新な提供方法も考えられますよね。その意味で今回の講習は、ワインに興味のある人だけではなく、全ての研究生にとって有意義な内容だったと思います。

※フランスでは18歳からお酒を飲むことが出来ます。