調理外来講習 M. Marc HAEBERLIN (マルク・エーベルラン氏)/Auberge de l'Ill(オーベルジュ・ド・リル)
今回の調理外来講習は、今期の「学校企画 食べ歩き」で伺ったAuberge de l'Ill(オーベルジュ・ド・リル)からMarc HAEBERLIN (マルク・エーベルラン)シェフに来て頂きました。
エーベルランシェフからは「授業に呼んでくれて感謝しています」との言葉をいただきましたが、レストランからエスコフィエ校までは車で4時間以上かかります。それにもかかわらず、仕込みされた食材をもってきていただき、また研修生の保坂 周君も一緒に連れてきて頂きました。
「学校企画 食べ歩き」でもレストランのスペシャリテを出していただきましたが、今回の講習でもスペシャリテをご披露いただきました。
☆今回披露していただいた2品
Saumon soufflé Auberge de l'Ill
棒状に切られたサーモンに、サンドル(川にいるスズキ科の魚)で作った魚のムースを塗り、白ワイン、魚の出し汁を使って火通しされた一皿。火通しは非常に丁寧で繊細。ムースに焼き色が付くように途中で温度を変えています。
ソースには、アルザス地方のワイン リースリングを使い、トマトのポルチュゲーズ(トマトと玉ねぎを煮詰めて作ったもの)、フルーロン(型で抜き、焼いたパイ生地)を添えます。
サーモンにムースを塗るエーベルランシェフ。
目の前で名店のスペシャリテが出来上がっていくようすには、学生だけでなく職員も釘づけでした。
La pêche Haeberlin
シロップで柔らかく煮た種付きの桃に、シャンパーニュと卵黄などで作ったサバイヨンをたっぷりとかけ、ピスターシュのアイスクリームを添えます。
レストランのメニューは季節ごとに変えますが、スペシャリテは一年を通してメニューに載せているそうです。
また、大切なのは「味と火通し」と言われ、「今の若い調理人は味見をしない人も多い」とも言われていました。コアールシェフが言われていることと同じです。
エーベルランシェフ自ら学生の試食分を切り分けしてくださいました。
研修生の保坂君から一言。今はガルドマンジェで野菜の仕込みなどをしているそうです。
シェフを囲んで、研修生の保坂 周君(右)、助手を務めた関 城一郎君(右から2人目)と岡本 真緒さん(左)