調理外来講習 M.Romain BARTHE(ロマン・バルト氏)/Auberge de Clochemerle(オーベルジュ・ド・クロシュメルル)
今回の外来講習はレストラン「オーベルジュ・ド・クロシュメルル」のオーナーシェフ、ロマン・バルト氏と研修生(当時)の原知之君にお越しいただきました。「オーベルジュ・ド・クロシュメルル」は、レクレール校から車で約30分、ボージョレ地区のヴォー=ザン=ボージョレVaux-en-Beaujolaisという村にある、1つ星の宿泊施設付きレストランです。
バルト氏はその日に入る材料によって、メニューの内容を考えていらっしゃるそうです。
この日は2品の料理をご紹介いただきました。
1品目は "Saint-pierre declinaison de celeri ≫
バターとオリーブ油でしっとりとソテーしたまとだいの上に、様々な食感のセロリを添えています。ソースにもセロリの葉を加え、貝のブイヨンで炊き、香辛料などで香りを足し、仕上げにクリームを入れて泡立て、軽い仕上がりにしています。ベルガモット(柑橘類)のピューレもアクセントとしてほんの少し添えられており、シンプルな調理法ながら、様々な食感や香りの楽しめる一品でした。
2品目は ''Pigeon, tamarin, ail noir''
鳩はもも肉をコンフィにし、仕上げに胸肉とともにオリーブ油とバターでゆっくりと焼き上げました。コールラビやアスパラ、新にんにくなど季節の野菜を添えて、黒にんにくのピューレと、タルマリンドという酸味のあるねっとりとした豆のピューレもつけています。ソースはフォン・ド・ヴォをぐっと煮詰めて最後にバターを溶かし込んだものです。シェフは日本の食材にも興味があるそうで、黒にんにくも日本産のものを使われていました。
研修生の原君は普段から付け合わせを担当しているらしく、今日の講習も付け合わせの仕込みや盛り付けを任されており、シェフと息の合った様子を見せてくれました。
最後に、今日アシスタントをしてくれた学生と記念撮影。フランス料理研究課程の山本結衣さん(シェフの右)、安藤孝彰君(右から2番目)、西尾聡君(右端)、西出昌寛君(手前)、お疲れさまでした。