韓国で4年制の大学に入学しましたが、4年を大学で過ごすより海外で外国語と料理を勉強した方がいいと思い、
辻調理師専門学校に入学することを決めました！フランス校に入学したのは、大阪校の担任の先生の話を聞いて、
今後の私の料理人としての人生にとって大事な経験になると思ったからです。


今期のレクレール校には留学生が私しかいなかったので、日本語がうまく伝わらず、先生の言っていることが
理解できないのではないかと心配でしたが、学生はみんな優しいですし、先生方もすごく分かりやすく説明して
くれるので楽しく勉強しています！





フランスに来て驚いたことは、野菜の種類が豊富でおいしいことと、ワインの種類が多く、安いものもたくさんあることです。
また、思っていた以上にフランスの人が親切で、先に挨拶をしてくれたり、わかりやすく道を教えてくれたりしたことにも
びっくりしました！


寮では二人部屋で過ごしています。みんなと仲良くできているので、寮生活に特に問題はありません。
授業でわからなかったことをすぐに仲間と相談できるのですごく良い環境だと思います。





最初は材料名と調理用語が覚えにくくて大変でしたが、毎週の単語テストのために勉強しているうちに、いつの間にか
わかるようになりました。授業は学生が仕込みから仕上げまで担当するので、毎日班の仲間と相談しながら、どうすれば
時間を短縮できるのか、どうすればおいしく仕上がるのかを必死で考えています。
本当に一から十まで学生が考えて実習するので、大変ですがとても楽しいです！


　


日本では、学生がすぐに調理に取り掛かれるように、先生方が材料や必要な器具をある程度準備してくださって
いたのですが、フランス校では学生が自分で一から用意しなければならないので、本当に勉強になります。





ヴァカンスは母と姉と3人でヨーロッパのいろいろな国を旅行しました。
特に印象に残っているのは、ケルンとニュルンベルグで見たクリスマスマーケットとプラハの夜景、そして小さいころから
行きたかったスイスのユングフラウです。久しぶりに家族と旅が出きて本当に楽しかったですし、たくさんのことを見て、
食べて、感じることができてすごく勉強になりました。フランスに来る前にヴァカンスの計画を立てておいて、ホテルや
飛行機などの予約をだいぶ前にしたので比較的安く旅行することができました！


　





また、『ミシュランガイド』のフランス版で星がついているお店にも週末を利用して足を運んでいます。
これまで行ったお店の中では、リヨンの6区にある1つ星レストラン「タカオ・タカノTAKAO TAKANO」がとてもよかった
です！茶碗蒸しからインスピレーションを得たものなど、どの料理も勉強になるものばかりでした。
サーヴィスの方が終始優しく接してくださったのも印象的でした。


学期末の「ムニュ・スペシオ」に向けた準備にも取り組んでいます。
アントレ（前菜）の料理を友人と話し合って考えています。本や雑誌を見て勉強したうえでないと料理のアイディアが
思い浮かばないので大変ですが、先生のアドバイスのおかげもあってようやく考えがまとまってきました！





研修を希望しています。こういうお店で研修したいという具体的なイメージは固まっていないのですが、どこに行っても
良い勉強になると思うので、今は必死でフランス語を勉強しています。毎日最低一つは単語を覚えて、暇な時間があれば
フランス語のフレーズを頭の中で組み立てています。
また、1日1回は調理のナレ先生にフランス語で話しかけるようにしています。





フランス校への入学は、今後の自分の調理師としての人生に役立つ、ひとつのチャンスだと思います！
毎日大変ですが、私は今までの人生の中で一番楽しい時間を過ごしています。入学を考えている方はフランス語を
事前にしておくのはもちろん、体力も養った方がいいと思います。
フランスに来る前にヴァカンスの計画と、フランスでやりたいことを考えておいたほうがいいと思います。
ホテルなどの予約も、できるだけ早くするとお金を節約することができるでしょう。


韓国でもフランスで修業した料理人が経営するお店がかなり増えてきたと思います。ですが、ソウル以外の街や地方に
そうしたお店がたくさんあるとは言えません。自分の故郷であるプサンで家族と一緒に店を経営し、いつか『ミシュラン
ガイド』の韓国版が出たときに星を獲得するのが夢です！



鄭 東沅 JUNG Dongwon　（ジョン　ドンウォン）
2014年秋コース　レクレール校 フランス料理研究課程
出身学校：釜山調理高校
1年目：[辻調理師専門学校]　調理師本科　調理クラス