FRANCE

辻調グループ フランス校

ブログ

原 翼さん:製菓・2014年度春コース

在校生レポート

2014.09.09

原 翼 (HARA Tsubasa)
2014年春コース エスコフィエ校 製菓課程
出身高校 宮崎県立高鍋農業高等学校
1年目 エコール辻大阪 製菓マスターカレッジ


「先生の一押し」


元々お菓子の本場フランスで学んでみたい、という気持ちはありましたが、フランス校に行こうと決めたきっかけは、
エコール辻大阪の先生の「原は今のままでは自信が足りん。でももう1年、フランス校で学べば絶対化ける!」
という一押しです。今思えばまんまと乗せられた感はありますが、日本にいた時よりも断然自分に自信が
持てるようになったし、人前に立つことに対して抵抗がなくなったのは事実です。


実習風景
hara-1.JPG hara-2-.JPG


hara-3.JPG


「とにかく食べ物が美味しい」


フランスはとにかく食べ物がおいしい!!特に美味しかったのはバターとバゲット(フランスパン)です。
毎日朝食の時間にクロワッサンやブリオッシュと一緒にバターとバゲットが出るのですが、クロワッサンや
ブリオッシュそっちのけでバターとバゲットばかり食べています。中でもエスコフィエ校がある村のパン屋さんの
バゲットは格別で、日本にもって帰りたいお土産ベスト3に入ります。


「お菓子に向き合う姿勢が変わった」


フランス校に入学してからはお菓子に向き合う姿勢が変わりました。
特にムニュスペシオでは一から自分たちのお菓子を考えて作り、それをお客さんに食べてもらうということを
更に考えることになりました。今まではおいしいお菓子を作ろうという意識はあったが、どこか無責任な部分も
あったと思います。このムニュスペシオで全てのお菓子が自分の子供のように見え、責任感を持って1つ1つの作業が
できるようになった。力は出し切りましたが、それでも自分の中で100点のお菓子を作ることができなかったのは
とても悔しかったです。


hara-4.JPG
ムニュスペシオでのお菓子説明


hara-5.jpg
ムニュスペシオ終了後、みんなで


「日本との違いや共通点が見えてくる」


フランスで感じる日本との違いはやはり「環境」です。フランス人のシェフの元、フランス人の考え方のお菓子が学べる。
それにより、日本人との考えの違いや逆に同じ点が見えてきて、日本でも今な風にしたらよいのに、と思うこともあります。
例えばフランスでは天気が良い日は外で食事をとったりします(春コースならではですが)。外で取る食事は自然や風を
感じながら食べられるので料理の味もまた変わってきます。たまにいきなり天気が崩れてくる時もあって大変ですが(笑)。


hara-6.jpg
復活祭のタマゴ探し


「快適なシャトー生活」


寮の生活はネットが使いづらいという点もありますが、「住めば都」という言葉もある通り、毎日友達と話をしたりできて
楽しいし快適です。僕は3人部屋に住んでいるのですが、部屋のメンバーはプライベートを大事にする派で、基本は
いつも静かな部屋です。それでも同部屋の2人と向いの部屋の3人で旅行に行ったりする程仲がよく、毎日が楽しいです。
シャトーの敷地内は自然がいっぱいなところもよいところです。カモやハリネズミなどがいるのには驚きました。
ハリネズミは思っていた以上に動きが遅く、捕獲している友達もいました(本当は危ないので捕まえたらダメ!)。


hara-7.jpg 
同室のメンバーと


hara-8.jpg
誕生日を祝ってもらいました


「お菓子巡りのヴァカンス」


ヴァカンスはドイツ、ベルギー、フランス地方菓子巡りをしました。ベルギーでは7月だというのにとても寒い日があり、
日本で7月と言えば汗だくで外を歩くイメージだったので、寒い時用の服など1枚も持っておらず失敗しました
(地元の人はマフラーをしていたりコートを着ている人もいました)。ドイツでは苦手だったビールを飲んだら以外と美味しくて
ビールが好きになり、ベルギーではチョコレートの有名店「ゴディバ」や「ピエール マルコリー二」などに行きました。
フランスではナンシー、パリ、レンヌ、サンマロ、モンサンミッシェル、アンジェ、ボルドーに行きました。

特に好きになったのはナンシーで、街がきれいで美味しいお菓子屋さんもたくさんあり、人も優しくて、日本の友達を連れて
また行きたいと思いました。お店がお昼の時間帯や祝日にしまっていることがはじめは不思議でしたが、先生に
「フランス人は休みの日には自分も休みたいから働かないんだ」と言われ驚きました。
それを聞いてからはそういう時間帯は避けて行くようにしています。


hara-9.jpg hara-11.jpg


hara-10-.jpg hara-12.jpg
ヴァカンスではフランスや海外、色々なところに行きました


「人よりも一歩前に出るように心がけたい」


研修先はサンテティエンヌの近くのパティスリー「オ デリス ドートルフォワ(Aux délices d'autrefois)」に決まりました。
まずはフランス人の友達を作りフランス語を少しでも上達させることが目標です。どこの研修先に行っても結局は自分次第
なので、とにかく人よりも一歩前へ出て研修をしたいと思います。不安な面もありますが、今の自分が5ヶ月前の自分より
どのくらい成長しているのかわかる機会なので、とにかくがむしゃらに頑張りたいです。


hara-13 .JPG
研修先発表にて


「フランス校に進学を考えている皆さんへ」


一生に一度できるかできないかの経験になると思います。迷っているのであれば来てみるべきです。ここでは技術の向上は
もちろん、人間的に成長できる環境、それを助けてくれる先生方がそろっています。
ここに来る、ということは親が決めるわけでも先生が決めるわけでもなく自分が決めることです。
こうなりたい、という目標があれば人はいくらでも成長できると思うので、一本芯を持って頑張ってください。