FRANCE

辻調グループ フランス校

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菅原 千鶴さん:調理・2013年秋コース

在校生レポート

2014.03.27

私はエコール 辻 大阪の学生だったんですが、在学中にフランス校卒業生のレストランで開催された進学説明会に参加して、シェフのお話を伺っているうちにフランス校に興味を持ちました。当時アルバイトも楽しかったですし、そのまま就職も考えましたが、もっと料理にどっぷり浸かってみたい!と進学を決めました。

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(写真右)福島復興支援の一環でフランス政府から招待され、大統領に料理を振る舞った萩シェフが母校に凱旋!思いがけない再会でした。このシェフのお話を聞いて留学を決意しました!

フランスで過ごして感じるフランス人の印象は、「明るく、人見知りしない。優しい人が多い」ということ。外国人を遠巻きに見たり、煙たがったりする人が少ないんです。私たちの期には幸運にもフランスの調理師学校からクララClaraさんという女の子が研修に来たので、これはチャンス!と積極的にコミュニケーションをとって、すぐ仲良くなれました。この調子で自分が研修に出てもフランス人の友達をどんどん作っていきたいと思います!

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文化の違いを感じたのは、日曜日には多くのお店が閉まるということ。日本では当たり前のようにあるコンビニがないかわりに、パン屋さんやパティスリーがたくさんあります。また、設備も日本のように性能がいいものばかりではなくて、例えば日常生活に欠かせないトイレが壊れたり、よく流れないことがあって、最初は戸惑いました(笑)。でも、何か壊れても、フランス校には営繕の専門の人がいて、きちんとお願いすればすぐに修理してくれるので、特に不自由はありません。寮生活は快適です。また、勉強のことだけなく、生活面でなにかわからないことがあっても友人とすぐに相談できるので安心です。

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(写真左)仲間たちと週末にスポーツ大会を企画!健全なカラダに健全な魂が宿るのです!
(写真右)冬休み、クリスマスの日にシャトーに残っていたメンバーで企画したクリスマス会!

休日は、レクレール校から一番近いヴィルフランシュ・スュール・ソーヌという町や、リヨンによく行きます。どちらもフランスらしい町並みで、歩くだけでも十分楽しめます。個人的に興味深く感じているのは、スーパーマーケットです。お酒やチーズ(日本の半額ほどで手に入ることもよくあります!)がたくさん置いてあったり、低温殺菌された何ヶ月も保存のきく牛乳が主流だったり...商品のラインナップも日本とは随分違うことが多いです。大きなスーパーがいくつかありますが、会社ごとにお店の雰囲気が違っていて、比べてみるのも面白いです。

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(写真左)最寄りの一番大きな街、ヴィルフランシュヴィルフランシュ・スュール・ソーヌ。
(写真右)リヨン郊外にあるレストラン「ポール・ボキューズ」。中庭のフレスコ画と記念撮影。

クリスマスのヴァカンス期間中には、スペインやローマ、バルセロナへ行きました。世界遺産をたくさん巡ったんですが、教会など歴史的建造物の美しく繊細な装飾にすっかり魅了されてしまいました。年末年始はパリで過ごし、エッフェル塔で新年のカウントダウンをしました!

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フランス校の授業を締めくくる卒業制作「ムニュ・スペシオ」では、魚料理を担当しました。実は私、魚を食べるのが苦手なんです。なので、とにかく自分が「食べやすい」と思えるものを作ろうと心がけました。グループでひとつの料理を考えるんですが、「オリジナルの一品」を作りあげることは、思った以上に大変でした。今まで学校で学んだレシピをしっかり理解していないと、創作のヒントにつながらないんです。

最終的にはナレ先生をはじめ、諸先生方の協力もあって、自分で美味しいと思える料理が作れました!もう少し考える時間があれば・・・!とも思いましたが、仲間同士で「より良い料理を作ろう」と、切磋琢磨し、いい意味で競い合いながら自分を高めることができたと思います。

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私の研修先はオーベルニュ地方の田舎にお店を構える「セルジュ・ヴィエラ」。いま業界で大注目シェフの一人です。ヴィエラさんが授業に来たときに披露してくれた料理を見て、小さなパーツまで手が込んでいて、すごくきれいな料理だと思ったので、研修がすごく楽しみです。難しいこともたくさんあると思いますが、成長するための最高のチャンスだと思います。

実際、フランスに来て、積極性や自主性が前よりも高まった気がします。日本にいたときは、授業に遅刻したり、欠席したりしてしまうこともありました。でも、フランスに来てから、自分のことは自分でしっかり管理しようと思えるようになりました。目標を共有できる仲間や、料理に打ち込める環境に恵まれたおかげだと実感しています。

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(写真左)研修先のシェフ、セルジュ・ヴィエラ氏が来校してデモンストレーションをしてくれたときに記念撮影。
(写真右)研修発表でお店がわかったときはうれしかったです!

授業中も指示をただ待っているだけではなく、自分から主体的に動いていくことが大事なのだということに気づきました。班全体のことを考えて仕事をすることももちろん大切ですが、それに加えて自分なりにいろいろと工夫していくことも重要だと、ここに来て強く感じるようになりました。シミュレーション実習中や調理の現場では予期せぬことも起こるので、頑固さや固定観念を捨てて、いろいろなことに柔軟に対応していくことが大切だと思います。

フランス校では、食材の仕込みから、調理、盛り付けまで、全ての工程に関わりますので、自分次第で料理の仕上がり具合が大きく変わってきます。つまり、適当に手を抜いて作業するなんてことはありえません。大変ですが、「責任のもつ」ことから学べることもたくさんあります。

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いまフランス留学を検討している人に伝えたいことは、日本では得られない楽しさがここにはある、ということです。フランス校は、フランス料理を勉強するための最高の条件が揃っています。M.O.F.が作る料理と講習、また、平日であれば寮と学校の往復。無駄な時間や暇な時間はほとんどありません。ただ、自分の心に甘えがある人は、退屈に感じてしまうかもしれません。私自身はフランス校に来なかったら、自分の好きなことに没頭する毎日は送れなかったと思っています。ここに来ることができたことを誇りに思いますし、とても幸せです。自分の希望を叶えてくれた親に心から感謝しています!

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菅原千鶴
SUGAWARA Chizuru
レクレール校 調理 2013年秋コース
[エコール 辻 大阪]辻フランス・イタリア料理マスターカレッジ フランス校留学コース 卒
出身高校:福島県・相馬東高校 卒