飯岡 奈々 さん:製菓・2015年秋コース
「製菓の道を歩むなら、フランスに行ってお菓子について学びたい!」と昔から思っていました。専門学校で本格的に製菓を学ぶ前に、「いずれフランスに行くのなら」と思い短大に進学しフランス語を勉強しました。フランス校を選んだのは、学校で勉強した後に実地研修があるからです。短大で学んだフランス語の力ももっと伸ばしたいと思ったことが決め手になりました!
フランスに来る前から楽しみで仕方ありませんでしたが、来てからは本当に楽しいことだらけでした!ただとにかくやらなければいけないことが多いです。実習や講習の予習、復習、最近では学期末の「ムニュ・スペシオ」の準備も加わって、一日一日があっというまに過ぎていきます。
フランスでよく感じるのは、みんな楽しそうに働いているということです。フランス人の先生や、スーパーなどで働いている人たちを見ていてそう思います。「メリハリをつけて、やることは早くやって、早く休む!」というこちらの生活スタイルに憧れます!
日本での1年間では基礎をしっかり丁寧にやることを教わりましたが、フランス校ではそれに加えてスピードが求められます。最大限スピードを出して作業していても、「アレ・ヴィット!Allez, vite!(さあ、早く!)」、「アクセレレ!Accélérez!(スピードを上げて!)」と言われます。働き始めたら、作業の手早さは必ず求められるはずなので、その前の良い経験だと思って実習に取り組んでいます!
バスや電車の本数が日本に比べると少なく、時間通りに来ないこともよくあるなど、不便だと感じることもありますが、日本の都会にいたら決して味わえない不便さの中で生活することで、自分に自信がつきます!また、日本では起こらないような珍事件を笑いながら共有し、助け合える仲間が近くにいるということも、フランス校のいいところだと思います。
冬のバカンスでは、フランスではストラスブールやカルカソンヌ、ドイツ、イタリア、スペインにも行きました。各地のマルシェ・ド・ノエルや、多くの歴史的建造物、美術館を訪れ、たくさんの刺激を受けました!
やることがたくさんある毎日の中で、時間を作ってバカンスの計画をたてるのは大変でした。今はインターネットでホテルや飛行機の予約ができるので、早いうちから準備を進めておくと良いと思いました。
フランスに来てはじめて訪れた製菓店は「ベルナションBERNACHON」です。チョコレートをカカオ豆から製造していることでも有名な、リヨンの老舗ショコラティエです。日本の学校ではこのお店のお菓子も授業で勉強するのですが、フランスで日本の学校の授業を思い出しながらお菓子を食べるというのが新鮮で、他のお店に食べ歩きに行くのとは少し違った面白さがありました!規模が大きく、お客さんでにぎわっていたのも印象的でした。
学期も後半になり、実習で求められるレベルも上がっているなか、「ムニュ・スペシオ」の準備も進めています。私はコースの中でプティ・フールを担当するのですが、使う材料が他のお菓子と重複しないかどうかなど、全体としてのバランスを考えながらアイディアを練っています。
研修を希望しています。フランス語にどっぷり浸かれる生活がとても楽しみです!研修が終わるときに、「フランスでも働ける!」という自信がついたらいいなと思っています。
フランス校に来てから、自分の価値観が少しずつ変わってきているように感じます。今までは何でもきちんとしていないと気が済みませんでしたが、こちらに来てフランス人の働きぶりを見ているうちに、ある程度の「適当さ」も許せるようになってきました。自分の視野を広げたいという人にはぴったりの学校だと思います!
飯岡 奈々 IIOKA Nana
2015年秋コース レクレール校 製菓研究課程
出身大学:カリタス女子短期大学(神奈川県)
辻調グループ出身校:エコール 辻 東京 辻製菓マスターカレッジ