中島 虎太郎さん:調理2018年春コース
「料理の研究をしっかりとする授業」
フランス料理の勉強を本場のフランスで、全寮制でしっかり学びたかったので、フランス校進学を希望しました。こちらに来て感じた日本との違いは、実習はただ料理の作り方をなぞるのではなく、しっかりとその料理の研究をしなければいけない、と思ったことです。食材の甘味、塩味、食感、香り、温度など、全ての食材やその調理課程を理解して料理を行うようにしようと、今自分を変えようと努力しています。
「一人の責任の重さが変わりました」
こちらの実習は基本二人でやる(一種類の料理に携わる人数)ので、日本の学校とは一人の責任の重さが変わりました。日本では先生が用意してくれる食材も、フランス校では実習担当の前々日に必要な量を用意して計算しないといけないので、実践に近い材料の計算ができます。前日にはひたすら当日に向けて仕込みをします。この流れを繰り返すので日本の実習とは全然違います。
「町の人が気軽に挨拶」
学校の外では、町の人たちが気軽に挨拶をしてくれることに驚きました。日本では考えられなかったです。感動したことは、日が出ている時間がとても長いことです。午後の8時で日本の午後4時か5時くらいの明るさなので、自分のモチベーションが高いまま勉強に入れます。困ったことは、初めて自分達でリヨンに行ったとき、帰りのバスがデモでなくなってしまったことです。その時は80キロ制限撤廃のデモ(現在の市外(田舎道)速度制限90キロ/hが80キロ/hに変更される予定)があったようです。
「寮で過ごしても出かけても楽しい」
部屋の使い方は寝るか授業の合間に休憩をしに行くか、くらいなのですが、休みの日に寮の前などみんなでワインやスーパーで買ってきたチーズやサラミやらを食べて楽しくすごしています。休日は最近だとリヨンに行きました。全ての景色が日本と違い美しい街並みで、いろいろな建物に目移りしました。
ビストロに行きましたが、そこはアラカルト以外にもランチコースがとてもお得で頼みやすかったです。メインとデザートが選択でき、メインは肉、魚料理、デザートはアップルパイかメレンゲを茹でた(?)日本ではあまり見られないお菓子でした。
※フランスでは18歳から成人扱いとなりアルコールを飲むことができます。
外でビールがおいしい季節が近づいています
「研修は希望しています」
研修は希望しています。研修に対する今のイメージは、日本人一人でやっていかないといけないので、語学面や精神面でも大変だと思います。が、自分を成長させるためにもぜひ体験したいです。
「フランス校へ進学を考えている皆さんへ」
フランス校には日本のような良いインターネット環境も近くに娯楽施設などもなく、授業が終わる夜8時ごろからもやることが勉強しかないので、日本でだらだらと勉強していて持続的に勉強できない人でも料理の勉強を積極的により密にできる環境だと思います。
中島 虎太郎 NAKAJIMA Kotaro
2018年春コース エスコフィエ校 フランス料理研究課程
出身高校 私立 東大阪大学敬愛高等学校
辻調グループ出身校 エコール 辻 大阪 辻フランス・イタリア料理マスターカレッジ(仏校進学コース)