FRANCE

辻調グループ フランス校

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高橋 和大さん:調理2018年春コース

在校生レポート

2018.08.11

「本場で学ぶことの魅力」
フランス校入学を決めたきっかけは、フランスの伝統料理、地方料理を見たかったからです。
アメリカのカリフォルニアロールを食べてもお寿司が勉強できないのと同じように、日本でフランスの伝統料理や地方料理を勉強しても限界があると思います。
日本の学校でもレベルの高いフランス料理の授業は受けられましたが、フランス産の食材を使い、技術だけでなく素材の違いも学べるのはフランス校だからこそできることだと思います。

「食材の豊富さに驚き」
フランスは、とにかく食材が豊か。
野菜、魚、肉、果物のどれをとっても美味しい。
特に魚は、日本では生で食べたり、焼いて食べると美味しい魚がたくさんあるのに対して、フランスでは煮込んだり、蒸すと美味しい料理がたくさんあり、とても興味深いです。


外来講習でシェフたちと アシスタントも務めました!

「日本の学校とフランス校、実習の取り組み方の違い」
大阪校では"なぜその調理法で料理するのか"を考えるのを中心に実習が進むのに対し、フランス校ではそれも考えたうえで、"いかに作業を効率的に進めるか"を中心に実習が進みます。
料理の理解だけでなく、作業の効率化も必要なので実習は難しいです。
大変なことも多いですが、パティシエさんの作るガトーがとっても美味しくて癒されています!

「大好きな料理について語る日々」
同じ部屋に料理好きな子がいて、いつも料理の話をしています。
料理好きな仲間と情報交換をし、お互いの考え方を話す時間がすごく幸せです。


同じエキップ(班)の仲間と

「ヴァカンスはフランス各地の料理を楽しみました!」
ヴァカンスは、レンヌ、パリ、カルカッソンヌ、アルザス地方に行きました。
各地のレストランを回っているうちに、地方料理は街の雰囲気を含めて地方料理なのだと気付きました。
例えば、シュークルートというアルザスの地方料理をとると、リヨンのレストランで食べるより、本場のアルザスで食べるほうが断然いい。
例えリヨンのレストランでアルザスの食材を使い、アルザス出身のシェフが作っていたとしても、です。
アルザスのキレイな可愛い街並みを歩いて、お腹が空いたところでシュークルートを食べる、これがいいのです。
それに加え、アルザス料理を提供するリヨンのレストランのメニュー(フルコース)に、アルザス料理以外の料理が載っているのもダメなのです。
前菜、メインディッシュ、デザート、それからワインまでも、その地方の料理でメニューが構成されていて、初めて美味しく楽しく地方料理を味わえると思います。


アルザス地方名物シュークルート

「食べ歩きは学びと新しい発見の連続」
食べ歩きは、地方料理を中心に出しているレストランを10件ほど、星付きレストランも4件行きました。
特に「オーベルジュ・ドゥ・リルAUBERGE DE L'ILE」「レ・テラス・ドゥ・ラ・シテLES TERRASSES DE LA CITE」「レピ・ドゥ・ブレL'EPI DE BLE」というレストランでの料理は印象深く残っています。
オーベルジュ・ドゥ・リルはフォアグラのテリーヌが美味しかったです。
フォアグラの臭みが全くなく、付け合わせのポルト酒のジュレは濾されていて、口溶けが良かったです。
レ・テラス・ドゥ・ラ・シテのカスレはとろとろになるまで鴨のもも肉が煮込まれていて、すごく美味しかったです。
レピ・ドゥ・ブレのガレットには驚きました。
生地の外側はカリカリ、内側はもちもちしていて、今までのガレットのイメージが変わりました。

「研修を希望しています。」
正直、ヴァカンス前はスタージュに行くのが不安でした。
しかし、ヴァカンスでフランス人と直接コミュニケーションをとったとき、今まで勉強していたフランス語が通じてすごく嬉しく、今では早くスタージュに出てフランス語をもっとたくさん使いたいと思っています。

「フランス校へ進学を考えている皆さんへ」
とにかくフランス語を今のうちに勉強すること。
僕はフランス校に来る前に、文法、読解に力を入れて勉強していました。
しかし、フランスに来てみるとフランス語が全く聞き取れない。
フランス語を勉強する際は、単語、文法、聞き取り、発音をバランスよく勉強したほうがいいです。
フランス語が少しでもできれば周りと差をつけることができ、余裕をもって実習に臨めると思います。


高橋和大(TAKAHASHI Kazuhiro)
2018年春コース レクレール校 フランス料理研究課程
出身高校 福岡調理師専門学校
辻調グループ出身校 エコール 辻 大阪 辻フランス・イタリア料理マスターカレッジ