「フランス人の考え方、食の文化を学ぶ」
私がフランス校へ進学した理由は、もっと知識を増やし、視野を広げたいと思ったからです。
洋菓子を追求するためには、洋菓子の根源である欧州で探索するのは重要なことです。
フランスには古い菓子の歴史があり、もっと菓子を作り、知りたいなら現地で学ぶのは一番良い方法だと思いました。
現地のフランス人の先生と交流して、いろんな所で見学して、吸収して、将来自分はフランス人の考え方や文化を学んだうえで、自分の個性とフランス文化を融合したお菓子を提供したいと思っています。

「フランスに住んで発見したこと」
フランスはいろんな国と隣接しているので、他国と隣接している町は雰囲気が全然違います。
例えばアルザス地方なら、ドイツと近いので建築はドイツの影響を多少受けており、木の建築が多いです。
花や街並みもとてもきれいです。
街ごとに違った雰囲気が見られるのは魅力のひとつです。
それからフランス人は休みが大好きで、連休があったらほぼどこかに行っている印象です。
でもしっかり気分転換をしているので、仕事をいつも全力で終わらせて休みをとっていて、見習いたいと思います。

「有意義な実習」
製菓の実習の皿盛りデザート提供では、シェフの指示を聞いて動きますが、Ça marche「作り始めてください。」とenvoyer「（料理・お菓子を）出してください。」のタイミングもしっかり管理しないといけません。
難しいけど有意義な実習です。
また、フランスに来て製菓だけじゃなく、サーヴィスも勉強できるのは本当によかったです。
フランス校ならムニュ・スペシオ「卒業記念制作発表会」も重要な授業のひとつだと思います。
ムニュ・スペシオで私は１人サイズのお菓子と小菓子を担当しました。
自分のお菓子を考えて、試作して、失敗して、見直して、最後にお客様に提供することはとても意義があって、お客役の先生や研究生が、自分が作ったお菓子を食べて満足している顔がとても嬉しかったです。
「人に幸せをあげる」は、まさに私がパティシエになりたい理由です。

「先生も友達も距離を感じない、とっても楽しい」
同じ寮の部屋には調理の研究生がいるので、私にとって製菓以外のことも勉強になるし、食べ歩きの時も料理の説明をしてくれるから大分理解することができます。
一緒に住んでいるので、自分の班のコミュニケーションの時間もとりやすいです。
おかげで、実習の時も効率的に良いペースで進めることができます。
ほとんどの先生も同じ建物に住んでいるので、先生の時間があれば授業のことや食べ歩きのことを話すことができるのも嬉しいです。

「休日を利用して各地の文化を体感」
普段の休日はリヨンへ行って買い物をして過ごしています。
たまにイベントがある時も見に行って地元の文化を感じています。
連休はパリや南仏に行きました。
いろいろな場所に行くことで、その地方それぞれの文化の違いを感じることができます。
ヴァカンスはウィーンとドイツのミュンヘンへ行きました。
フランスはゆっくり生活している雰囲気ですが、ドイツは規則的に生活している雰囲気だと思いました。
近い国なのにこんなに大きく違うのはすごいとしか言えません。

「クラシックな料理とお菓子に感動」
食べ歩きは「ポール・ボキューズPaul Bocuse」に行きました。
外観から見てもとても立派なレストランです。
料理・お菓子をはじめサーヴィスも素晴らしいと思いました。
一流の料理やお菓子は本当においしかった！！
私が一番好きな料理は、ヒメジという魚に鱗を模ったジャガイモを付けて焼いた一品。
そのちょうどの火通しとジャガイモの組み合わせが最高だと思いました。
お菓子もフランスの伝統的菓子がたくさんありました。
アイスクリームが入った銀の器もとても伝統的なもので、目も舌も楽しませてくれる最高の時間でした。

「研修でたくさんの経験をしたい」
研修先は「パティスリ・カムPatisserie KAMM」に決まりました。
フランス人と一緒に仕事ができるのが楽しみです。
研修先はアルザスにあり、ドイツと近いので、機会があればフランス菓子だけでなくドイツ菓子も学べることを望んでいます。
アルザスはクリスマスの時期が忙しいので、たくさんの経験をしたいと思います。

「フランス校進学を考えている皆さんへ」
フランスは能力以上にやる気が大切だと思います。
だからフランス校へ入学を考えている方々、いつでも精一杯やる気を出してください。
失敗しても次に2度同じ失敗を繰り返さないようにしてください。
現在所属の学校でたくさんのことを学んで来てください。
Bon courage !!「頑張ってください！！」

呉 卓熹　NG CheukHei
2019年春コース レクレール校 製菓研究課程
出身　香港
辻調グループ出身校　辻製菓専門学校 製菓衛生師本科