描け! ~自分の未来予想図~
長かった学校生活も、気が付けばあと少し・・・
分散登校などで予定より伸びてしまった授業も後2週間ほどで終了となります。
今日紹介するのは、製菓技術マネジメント学科2年生の授業の一つ、
「マネジメント論」です。この授業はお店を経営する上で必要な管理すべき重要な項目、
「人」「モノ」「金」の3つを学ぶ授業です。
今回はその中の「人」(=人材管理・自己管理)について学ぶ様子を紹介します。
彼らの夢は何でしょうか?将来どうなりたいと考えているのでしょうか?
入学する前も、入学した直後も、考える機会はあったと思いますが、2年間授業を受け、
人によってはアルバイトを経験し、企業説明会に参加し、自分のなりたい方向性が定まってきたころだと思います。
そして卒業を目前に控え、いよいよ実社会に旅立つ目前の彼らの考える夢は、
入学当初より現実的で、より具体的になってきているはずです。
では今から20年後はどうなっていますか?どうなりたいですか?
今回の授業は「自身のキャリアプランを作成する」がテーマです。
今から20年後までのプランを、
「ワークプラン」(=仕事の計画)
「ファイナンシャルプラン」(=お金の計画)
「ライフプラン」(=生活の計画)
「ライフロール」(=その年代での自分の役割)
の4つに分けて作成していきます。
前回の授業では「キャリアという言葉の持つ意味」や「キャリアプランを立てることの重要性」について学びました。
目まぐるしく状況が変化する時代。柔軟に対応できるよう、ある程度の計画を立てておくことは極めて重要です。
さて、作成を始めていきます。
真剣に自分と向き合う時間です。
悩みながらプランを立ててきます。
悩んだり質問があれば先生にその都度相談します。
友達と相談するのも有効です。一人では気が付かなかったこと、
参考になるアイデアが生まれることも・・・
お金の計算もしてみます。どれくらいの貯蓄をしておく必要があるのか・・・
人生を考えて・・・計算して・・・
頭がパンクするのでリラックスも必要です。
株式会社クラレが毎年実施している『新小学1年生の将来就きたい職業ランキング』では、
24年連続で女の子の1位は「ケーキ屋・パン屋」です。
しかし、中学高校生になるとランキングからは消えてしまいます。
キャリア発達プロセスの理論によると、成年期(17~20代前半)では職業選択において、
「自分の能力や価値観」「機会や限界、環境的要因」を考えて判断する特徴があるといいます。
小学校から持ち続けた夢を、今まさにかなえようとしている彼らの一週間は、実に忙しいものです。
理論、実習、専門科目の授業に、就職活動・・・そんな学校生活もあとわずか。コロナ禍で激動だった2年間ももうすぐ終了です。
彼らが描いた未来予想図はしっかり僕の目で確認して、責任をもって担任にお渡しします。
「夢は少しくらい背伸びして描いても構わないよ。」
次回の授業でそのように伝えよう・・・
~プロフィール~
辻製菓専門学校 教務課
新宮 泰彦
担当授業「社会」「マネジメント論」
大阪府出身
未来の製菓業界を支える学生たちをサポートする裏方として日々奔走中の毎日です。
過去の授業紹介・SDGs推進プロジェクトのブログはこちら
夢と目標!~製菓業界での活躍へ向けての第一歩~
「目に見えない敵」との戦い~パティシエ・菓子職人としての責任~
始動!~SDGs推進プロジェクト~
活動!~SDGs推進プロジェクト②~
引き出せ! ~食材たちのベストパフォーマンス~