お菓子を視る角度をたまには変えよう!
「法律」と聞くと、みなさんはどんなイメージをもっていますか?
「○○法」「難しい」「漢字だらけ」ということを想像しませんか?
辻製菓専門学校の1年生科目に科目名から難しい「衛生法規」という授業があます。
今日はその衛生法規の授業にお邪魔しました!
どんな授業か覗いてみましょう!
・・・とまずは前期の復習です!
みんな真剣に解いています!前期の内容理解できているかなー?
さて復習後は、授業開始♪タイトルは「だます人間、ひそむ罠」
「だます?ひそむ?何を勉強するのだろう?」やや気になるタイトルです。
今日の授業は、2001年頃に起きた「BSE問題」を扱います!
BSE問題をきっかけに作られた食品安全性確保の法律を学習します。
まずはどのような事件か概要と問題点を「自分達で」携帯を使って調べます。
調べたことを友達と確認し話し合いながら、プリントにまとめていきます。
(この作業がとても大事!)
衛生法規の授業では、難しい法律の専門用語を覚えることを目的にしていません。
たとえば、ポケモンGOをしながら自転車を運転してはいけません。
どうして携帯ゲームをしながら自転車を運転してはダメだと思いますか?
お菓子を作るときに微生物試験や手指の衛生チェックがあります。
またお菓子の作り方にも「手順や決まりごと」があります。
どうしてこのようなチェックや決まりごとを守らなくてはいけないのでしょうか?
法の世界には、1+1=2という算数のような正確な答えがありません。
「無関係の通行人がけがをするから危ない」
「食べる人の『美味しかった』という言葉が嬉しいから」
「運転する責任」「作る責任」「人に迷惑をかけてはいけない」
・・・など答え方は人によってさまざまだと思いますし、
それで「いい」と思います。
大切なことは、たくさんのルールや考えから
「自分事として」どう捉えていき(SDGs?)、
そして社会に出たときに「どうその『知識』を使うか(アウトプット)」です。
今回の授業で扱ったBSE問題から原材料の安全性をどう自分事として捉えるか
考えるきっかけになればと思います。
今年は科目担当者だけでなく担任としても学生に接していますが、
学生が「こんなケーキ作ったよ!」と教えてくれます。
学生が日々授業で学習したことをアウトプットすることを見ていて、
嬉しく思っているこの頃です。(親心?)
~プロフィール~
田端 裕哉
辻製菓専門学校 教務課
SDGs for School認定エデュケーター
担当授業「衛生法規」「製菓衛生師教養演習」
最近夢中になっているのは、
「折り紙でマンガのキャラクターを作ること」
「美味しい大学芋を作ること」