新春を代表する【花びら餅】の実習
今回は、冬休み明け、新年初の和菓子実習室の様子をお届けします!
作成している製品の一つは、新春を代表する【花びら餅】です。
このお菓子は、宮中や神社などの正月行事に使われた【菱葩(ひしはなびら)】に由来しています。
裏千家の初釜で提供される茶席菓子でも有名ですよね。
新春を寿(ことほ)ぐ格式高い行事菓子です♪・・・といった難しい話しも大切なので書いてみました。
では、実習室の様子を見てみましょう
まず初めに、中餡の味噌餡(みそあん)を炊きます。(熱いですが頑張って!)
餡を薄紅色に着色します。(着色はセンス良く♪)
炊きあがりに白味噌を加えます。(味噌と餡って合うんです!)
炊きあがればバットに小分けにして取り出し、冷却します。
次に蒸した餅生地を分割し、手のひらを使って、ひとつずつ丁寧に、でも素早く小判形にのばしていきます。
最後に仕上げです。
餅生地に味噌餡とごぼうの蜜漬けをのせ、半月に折ります。
出来上がり。
餅、味噌、ごぼう!そしてお正月ということは?
気づきましたか、そうです!お雑煮ですね。
この花びら餅は【包み雑煮】とも呼ばれているんですよ。
今回は花びら餅の他にも、
練切生地で【寒椿(写真上)】【寒牡丹写真(写真下)】も同時に作成しています。
炊きあがった練切生地を、熱いうちに漉して、練って滑らかにします。
包餡します。
茶巾で絞って形を作ります。
仕上げに、しべを付けます。
箱に詰めて出来上がり~。
とても高度な技術が必要な製品ですが、とても上手にできていますね\(^o^)/
1年前は和菓子を作った事も無かった学生たちが、こんなにきれいな製品を作る事ができるようになりました!
これからもいっぱい練習して、勉強も頑張りましょう!
~プロフィール~
辻製菓専門学校 和菓子担当
加納みどり
和菓子の世界に飛び込んで四半世紀。
前職は国家公務員という変わった経歴の持ち主です。
18歳からず~っとバイクに乗っていましたが、
腰痛の悪化によりついに愛車のハーレーを手放しました。
ただいま趣味を探して彷徨い中のアラフィフ女子(笑)です。