【辻調塾】6月29日/辻調<新>塾:『茶懐石に学ぶ日日の料理」に学ぶ
食の学びと出会いの勉強会「辻調<新>塾」。3月15日以来の開催です。
昨年、第2回辻静雄食文化賞を『茶懐石に学ぶ日日の料理』で受賞された後藤加寿子さんと、同書の写真を担当された久保田康夫さんをお招きして、日常のなかに、家庭のなかにこそ、「茶懐石」の精神と技法をとりもどそう、というお話をうかがいました。
日本料理の伝統を守るために、進化すべきところはどんどん進化させてもいい。
守るべき「本質」を見誤らない、その視点の確かさ。
後藤さんのお話には、強い説得力を感じました。
また、写真家の久保田さんには、その「茶懐石」の行われる景色に迫るために、光と影の絶妙のバランスから季節や時間を表現されている、久保田さんの写真家としての、茶人としての思いをたっぷり聞かせていただきました。
料理写真のなかに季節を呼び込むために、四季それぞれの光と影を作り込む写真家の感性とプロの技術にうなりました。