東大との食のコラボ!東大「収穫祭」にエコール辻東京の学生が参加!②
さて、前回9月25日の栗ひろいから約1カ月。
10月19日ホームカミングデイ「収穫祭」の当日となりました。
今回も、東京大学の生態調和農学機構にお邪魔しました。
西東京の田無にある東京大学・大学院農学生命科学研究科附属・生態調和農学機構(旧東大農場・田無演習琳)は、平日は自然観察のために一般に公開されたり、地域貢献、生涯教育、初等・中等教育支援の観点から、一般を対象とした森林教室・公開講座・「子ども樹木博士」認定会等も実施、地域の教育の校外フィールドとして利用されています。
(一部ホームページより抜粋)
その特徴は、持続可能な生態系サービスによる、圃場と社会をつなぐ教育研究の場であることです。
前回も説明しましたが、教育機関として食に携わる東京大学と辻調グループが、相互に連携することで、さらに食に対する教育を深めていければと実現した企画です。
さて、こちらが本日の会場。
昭和11年築の文化財にも指定されている建物です。
80年近く建つのに今も現役。さすがしっかりしていて趣があります。
さて、本日使用する機材や下準備をした食材がどっさり。
これから、お昼にむけて準備を進めます。
9月に自分たちで収穫した農作物を使って、約一か月をかけ、
学生が自分たちで考えたメニューでおもてなしです。
その豪華なラインナップはこちら。
写真左上から右に
☆栗とさつま芋のご飯
☆鶏肉と栗のカレー風味煮
☆さつま芋チップスとリンゴのコンポートをのせた米パフェ
☆さつま芋もちと柿と生ハムクラッカーとりんごのピクルス
☆柿と生ハムクラッカー
☆バースーティグゥ
☆いが栗仕立て2種(きんとん飴&鶏)
☆栗のタルト
☆さつま芋のニョッキ
☆栗のポタージュ
☆お料理が並んだテーブル
☆米せんべいと柿味噌
全部で何品と数えていいのか、わからないほどの品数です。
すべてのメニューに、東大でとれた農作物を使っていました。
柿、栗、さつま芋、りんご、お米は「どんとこい」という、東大ブランド米です。
お米や足りない食材は、追加でいただいたりもしました。
さて、調理開始です。
まずは、挨拶から。
気合も入り、調理場が一気に動き出しました。
それぞれ、担当の仕事を始めます。
やはり白衣を着るとピシっとしまりますね。
こちらは、いろどりに準備していただいた、栗と柿の葉です。
その他にも、演出のため農場の中にある植物を摘ませていただきました。
さらに、ハスの葉に、どんぐり、もみじ、すすき、イチョウと
テーブルを秋色に彩ってくれる役者がそろいました。
カナッペに飾る旗も、みんなでマスキングテープを使って手づくりで準備。
そして、準備はこんなところにも。
アレルギー表示をしたメニュー表です。
さまざまな人が集まる場所では、衛生面とあわせて、これも大切なことですね。
さて、料理が出来上がっていく中、テーブルもきれいに拭いて会場の準備をします。
学校での授業同様、調理はもちろん衛生管理も徹底。安全であることは基本前提です。
外では、東大関係者の方が集まり、今回のホームカミングデイでは、
講義とともに、芋ほりや柿の収穫などを体験します。
みなさんが、それらを終えて帰ってくるまでに準備を終えてお迎えです。
奮闘してくれた学生たちです。
芋ほりや柿の収穫を終えて、だんだんと参加者の方が集まりはじめました。
一カ月の間、忙しい授業の合間をぬって、みんなで考え準備したお料理。
みなさんに美味しく召し上がっていただけるでしょうか?
そんな想いも込めて、まず今回リーダーを務めてくれた中村さんから、お料理について参加者のみなさんに説明です。
説明をするたびに、「おーっ」という歓声や、「美味しそう」という声をいただき、
調理する学生のテンションもあがります。
ずらりと並んだお料理、写真を撮る参加者の方も。
学生たちを指導している秋元先生からは
「私たちが、いろいろ言うことなく、ほとんど学生たちで準備しました。何より、みんな楽しそうにやっていてくれたことが嬉しいですね。」とのこと。
普段、食材を色々とみている学生ですが、実際に収穫から調理までをするのは、ほとんどが初めて。食材に対する思いもあらたになったようです。
また、今回ご提供いただいた食材は、市場にでまわるような完全なものとは状況も違い、その点では、食材の状態にあわせた調理法や工夫することについて勉強にもなりました。
柿は、最初はセミドライで提供する予定でしたが、
食感や組み合わせなども考えシロップ煮に変更したりと臨機応変に対応し、
また、りんごなどは収穫から実際に提供するまで時間があったので
コンポートにして、デザートに添えたり、ピクルスにしたりと工夫して使いました。
さて、今回はお子さんの参加も多いということで、ちょっとした演出もご用意しました。
本日のメインイベント?!抜絲地瓜(バースーティグウ)の実演です。
実演する学生のまわりには、子供たちが集まってきました。
子供たちは、バースーティグウに夢中。
細い飴の糸を楽しそうに、美味しそうに食べていました。
最後は、全員そろってご挨拶です。
「美味しかった」と、みなさんから盛大な拍手をいただき、
「色々、大変だったけど、やはり美味しいと食べていただけたのがとても嬉しい。
とてもよい経験になった」と、参加した学生から話を聞くこともできました。
仲良くなった子供たちをお見送り。
朝から、夕方まで一生懸命「おもてなし」を実践してくれた学生でした。
「エコール 辻 東京」の学生にとっては、普段、自分たちが扱っている食材がどうやって自分たちの手元までやってくるのか、その過程を垣間見ることができた貴重な経験になりました。また、学生が作ったものではありますが、おもてなしのために彼らが一生懸命考えた料理を通じて、食材の良さや広がりをみなさんに感じていただけたのではないかと思います。
今回は、「初めの一歩」ではありましたが、今後も、さまざまな機会を通して、「食」に対する理解が深められるよう、お互いに食の教育機関として協力していけたらと考えています。
さて、片付けまでが仕事です。
授業同様、きれいにしてお返しします。
いつもより調理場がきれいになりました。と、ほめていただきました。
東大のみなさん、ありがとうございました。
そして、先生方、学生のみなさん、お疲れさまでした。