【くいしんぼう ラボ】第10回活動レポート~冬至の柚子狩り~
2022年12月22日(木)に行われた年内最後の「くいしんぼう ラボ」第10回の活動報告です。農園にも本格的な冬が到来しました。今回は、昨日まで続いた晴天とは打って変わり、冷たい雨が降る中での活動となりました。そして、今日も農園を管理されている、平田さんから沢山のことを学ぶ機会となりました。冬至にちなんで「柚子」の収穫をメインに「白菜」の収穫体験と先日植えた「のらぼうな」と「ニンニク」の観察が、今日の主たる活動内容です。
◆柚子の収穫
「農園では柚子の木の樹高を低く剪定していないため、柚子の実は高い場所に成っています。そこで、ミカン狩りでも利用した高枝切りばさみを使います」との平田さんの説明を受けて、早速、柚子の収穫作業に取り掛かりました。柚子の枝にはトゲがあるので、うっかり手に刺さらないように注意しながら、高枝切ばさみで切り落した実についている枝の部分にハサミを入れました。柚子は、触るだけで、特有の優雅な香りが立ち上り、あたり一面が柚子の香りに包まれました。今日は、冬至なのでこの柚子をお風呂に浮かべて、温まるのが楽しみです。
↓↓たわわに実る柚子の様子
↓↓柚子の収穫の様子
↓↓柚子のトゲ
◆のらぼうなとニンニクの様子
寒さに負けず、青々と順調に生育していました。
↓↓のらぼうな(手前)とニンニク(奥)の様子
◆白菜の収穫
白菜が収穫時期とのことで、特別に収穫体験をさせてもらいました。「白菜は結球した葉のてっぺんを押したとき硬く巻き締まっていたら獲り頃のサインです。収穫方法は、白菜の付け根を斜めに倒して外側の葉を押し広げ、結球の付け根の部分に包丁を当てカットします」との平田さんの説明の後、早速作業に取り掛かりました。周囲の葉を押し広出ると「パキッ、パキッ」と茎が折れる軽快な音がしました。次に、根元に包丁を入れると、「シャキッ、シャキッ」と歯切れの良い音がして立派な白菜が姿を現しました。白菜の大きさは、生まれたての赤ちゃんくらいの大きさで、一抱えほどありました。持ち上げると、想像したよりもずっしりした重さがありました。雨が降って、白菜の根に水がいきわたり、一層みずみずしい状態のようでした。
↓↓「白菜収穫したい人」「はーい」
↓↓ずっしり重い白菜
↓↓白菜と記念撮影
◆キンカンの収穫
農園にはキンカンの木もあり、たわわに実をつけていました。「オレンジの濃い色のものが完熟したキンカンです」との平田さんの説明を聞いて、早速味見をしながら、収穫させていただきました。「口いっぱいにさわやかな甘みが広がるね」「後味がすっきりするね」完熟の実を試食した感想がすぐに聞こえてきました。
一方で、未熟な実を試食した人もあり、「ライムのような爽やかな味がする。面白いから食べてみて」と声があがると、未熟の実の試食も始まりました。「ライムの代わりに使えそう」「さわやか」「熟した実にはないおいしさ」など、次々に意見が飛び交い、私たちは未熟なキンカンの魅力も知ることができたのでした。
↓↓キンカンの様子
↓↓試食する学生
以前、平田さんからは、冬季の農園での重要な作業として、翌年に向けての土づくりがあり、この時期に落ち葉を集めて堆肥を作ることが、作物がしっかり育つ土づくりの基本となると伺いました。そこで、年明けは、埼玉県の三富新田というところで300年続く農家の落ち葉掃き農法の体験活動に参加して、土づくりについて学ぶことになりました。次回の活動も楽しみです。
辻調理師専門学校 井原啓子