復活祭
今頃、フランスは復活祭(パック)のお休みで、街のお菓子屋さんはチョコレートの卵やウサギなどでショーウィンドウを飾っている事でしょう。庭にペイントしたかわいい卵を隠し、子供が探すというのは皆さんもご存知でしょう。製菓学校の入り口横サロンにも復活祭のディスプレイがされています。
フランス校のあるリヨン近郊では「ビーニュ・ド・リヨン」、南仏では「オレイエット」、ウィーンでは「クラプフェン」ドイツでは「ベルリーナ」。ヨーロッパ各地で揚げ菓子が食べられます。
キリストが洗礼を受けてから荒野で40日間断食をし過ごしたことに習い、復活祭の6週間前の水曜日から断食修行をする期間があります。その前に存分に飲んで食べてという日が「マルディ・グラ」=太った火曜日です。その日に冷蔵庫に残った卵や乳製品を使い切ってカーニバルを迎えるために、ビーニュを揚げたり、北フランスではクレープやワッフルを焼いて食べる風習があります。
揚げ菓子の色を、春を待ち望んでいる人々は太陽の色(黄金色)に例えます。レシピが載っている本にも黄金色に揚げるとあります。