留学生交流会<特別編:先輩インタビュー>開催!
2022年度3回目の留学生交流会は、特別編として、7月11日に日本で就職を希望する留学生を対象として開催されました。
「先輩インタビュー」と題し、ゲストには、2021年春に辻調理師専門学校の調理技術マネジメント学科(2年制)を卒業した韓国出身のクォン ミョンヒさんが来てくださいました。
在学中はフランス料理を専攻し、日本での就職を希望して、2021年4月からミシュラン三ツ星のレストラン「HAJIME」で働いています。インタビュー形式で、現在の仕事内容や、就職活動において留学生ならではの問題やその対応の仕方など、後輩たちに惜しみなく話をしてくれました。
なぜ「HAJIME」を就職先に選んだのかという問いについては、学生時代から「HAJIME」でアルバイトをしていたが、就職するのは東京と考えていたところ、お店の方から声をかけてもらえたのがきっかけだったそうです。
「バイト時代からお店の雰囲気もわかっていたし、働くなら人間関係は大切だと思った。「HAJIME」で働く人たちは積極的な人が多くて、大変なときはお互いに助け合うことができる素晴らしいレストラン。ここの一員になりたいと思ったので決めました。」
アルバイトをしていたとはいえ、他の人と同じように面接を受け、筆記試験や実技試験も行ったそうで、特に面接は、日本語で話さなければいけないことがプレッシャーで、何度も何度も自宅でシミュレーションしながら練習したそうです。
現在の仕事については、作業の様子を収めた写真を見せながら、ミリ単位までこだわって仕込みをしているという、お店の料理哲学がよくわかる話もしてくれました。
実は、韓国でも仕事をしていたので、日本で仕事をするのもある程度は自信があったというクォンさん。
しかし、「HAJIME」では、働く人も料理もレベルが高くて、最初は何もできなかったそうです。少しでも早く先輩に追いつくために、細かくメモをとって翌日の予習を欠かさず行うことで仕事に慣れてきたというエピソードも語ってくれました。
日本で就職を希望する後輩たちには、「外国人が外国で就職すると決断すること自体、その勇気はすごいこと。だから諦めずにチャレンジしてほしい。自分が思うより早めに準備をして、イメージトレーニングをすることが大事。学校にいる日本の友達といっぱい会話をして日本語は一生懸命勉強してください。」
そして、「働き始めたら資格があるとかないとかは関係ない。辻調でちゃんと勉強していれば大丈夫。でも卒業しても勉強をやり続けることが大事です。」とエールを送りました。
▲交流会終了後に、仕事場で書いているメモを見せてもらう学生たち
参加した学生からは、「先輩の生々しい経験談を聞くことが出来て嬉しかったです。」「実際に現場で働いている人の話が聞けてよかったと思う。」「日本を就職先として考え始めます。」「機会があれば製菓の先輩からも話を聞いてみたいです。」と感想が寄せられました。