『国立の野菜を使ったイタリア料理』国立市市民講座に、エコール 辻 東京が協力!
夏休みに入り、エコール 辻 東京では
今年も国立市民講座の料理講座が開催されました。
国立市が開催するこの市民講座に、エコール 辻 東京は毎年協力しています。
今年は、国立の野菜を使ったイタリア料理、
講師は、西洋料理の平形清人先生です。
メニューは、
Zuppettina fredda di cicimero con gelato all'aglio
・すいかのガスパチョ仕立て、にんにくジェラード添え
Tortelli di gamberi con vellutata di mais
・えびのトルテッリ、とうもろこしのヴルーテ
Filetto di maiale alla pizzaiola
・豚フィレ肉のピッツァ職人風
Tiramisu di zucca
・かぼちゃのティラミス
の4品です。
料理に取り掛かる前に
パスタの生地を仕込んでおきます。
寝かせる時間をとるためです。
イタリアでパスタというと、麺類のものばかりではなく
パンの生地や、ペースト状のものもいうとか。
調理をしながら、平形先生のお話には、料理の由来や食材などの説明から
豆知識的な話も盛り込まれ、参加の方も「なるほど」とうなづいていらっしゃいました。
最初はすいかのガスパチョ、国立産のすいかを使います。
トマトと混ぜると、トマトの味がすいかの甘みに勝ってしまうので
ガスパチョには皮に近いかたい部分を使い、甘い部分はくりぬいてガスパチョに添えます。
一緒に添えるのは、にんにくのジェラーです。
にんにくが加わると、イタリア料理らしさと、味にメリハリがでます。
しかし、にんにくをジェラードにするのは、おうちでは手間がかかるので、
ガスパチョに直接にんにくを加えてもいいなど、
どの料理も、家庭で作ることを考えて、
手間を省いたり代用できるものについて
一言、アドバイスが添えられます。
助手は、吉田貴先生と長島史恵先生です。
授業同様、テキパキと準備をしていきます。
一階の実習室では、試食の準備が着々と。
この日は辻調理技術マネジメントカレッジの学生が手伝ってくれました。
こちらは、白茄子。
これも、国立産です。つけあわせに使います。
少し皮が厚いので、皮をむきます。
よい大きさに切ったところで、平形先生、塩をふりかけました。
これは、アクをとるためだそうで、よく塩水などにさらしますが
直接塩をふりかけ、水分がにじんできたら水洗いをしてアクを洗い流します。
プロの仕事ですね。
メニューの豚フィレ肉のピッツァ職人風は、
フライパンにピッツァのように並べて焼くところから
ネーミングされたものとか。なるほです。
最後のデザート、かぼちゃのティラミスでは
卵白の泡立て具合について。
こうして、泡立てた卵白を泡だて器でをすくいとって
少しふってみたときに、角がゆらりとゆれてもとに戻るくらい
これが八分立てです。
出来上がりの前には、人だかりです。
パシャパシャと撮影中。
さて、講習が終わって、みなさんお楽しみの試食です。
実習室では、
先生方と学生がスタンバイ。
こちらのトレーに乗せて、料理を運びますが
このトレー、結構重いんです。
サーヴィスも力仕事ですね。これまでに学んだ成果を発揮できるかな。
平形先生も、各テーブルを回って
参加者の方の質問に答えたり、お話をしたり。
親子で初参加という方は、アトリエ 辻 東京でも、お菓子をよく買ってくださっているとか。また、3年ぶりくらいで、今年抽選にあたったという方もいらっしゃいました。熱心に、パスタの作り方について質問をされる方や、国立にこんなお店があればなど、話題はさまざま。美味しい、また来年も参加したいなどの感想も聞かれました。
講習はもちろんですが、試食の際の学生のサーヴィス、帰り際には、エントランスの辻静雄食文化賞の展示物や、メディア協力の資料などをご覧になる方もいらっしゃって、地域の方々に、エコール 辻 東京について、改めて知っていただく良い機会にもなったと思います。