SSP(辻調内の学生サークル)ASC認証ニジマス料理を考案
皆さんは、目の前の一皿にある背景について考えたことはありますか?
目の前の食材は、誰がどのようにして作ったり、獲ったり、運んだりしているのでしょう。きっと商品そのものを見たり食べたりしても、その背景にあるものはわかりませんよね。そういった我々消費者のかわりに、商品の持続可能性を保証してくれる「サステナブル・ラベル」というものがあります。
サステナブル・ラベルには様々な種類がありますが、このラベルが付いていると、生産の背景に問題が潜んでいないかを確保し、保証してくれていることになります。そのうちのひとつが、「ASC認証」です。
ASCは、海のサステナブル・ラベルの一種で、環境や地域社会に配慮して養殖された水産物に与えられる認証です。持続可能な養殖業の証といえます。現在ASC認証を受けている養殖場は、日本国内に89か所あり、そのうち「ジャパンサーモンファーム」様のニジマス(トラウトサーモン)を使用したメニューを、辻調理師専門学校の学生サークルSSP(未来を少しずつ変えるサークル 〜食のサステナブルプロジェクト〜)のメンバーが考案しました。
その考案したメニューは、「株式会社 アドバンファシリテイズ」様の社員食堂にて、実際に提供されました。
メニューは下記のリンクからご覧ください。
ASCニュースレター(2021年11月)
世界中、津々浦々の食材が、最後お客様の口に入るところを見届けることができるのが、料理人という職業です。料理人は、自身が扱う食材の背景に何があるのかを知り、その問題について考えることが必要です。今後も自分たちの扱うものにアンテナを張りながら、頑張っていきたいと思います。
SSPサークル所属の学生の声を一部紹介します。
・学校での学びを、社員食堂での提供という形にすることができ、自信に繋がりました! この3月で辻調を卒業し、4月から就職しますが、引き続き意識的に頑張っていきたいと思います。(高度調理技術マネジメント学科3年 髙木太陽)
・ASC認証サーモンを使用した「サーモンの漬け丼」が採用され、とても嬉しく思います。誰でも簡単に美味しく海の豊かさに貢献できるメニューを想定して考案しました。これからも、食に関連した持続可能な取り組みを考え続けたいと思っています。(調理技術マネジメント学科1年 吉田諭史)
※下記写真は試作段階のものです。
学生サークルSSPのメンバー
辻調理師専門学校 東 庸介