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料理のチカラプロジェクト

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TSPAレポート#7:想像の繋がり~落語食堂の取材~<大阪>

TSPA

2013.08.08

今回、私は「落語食堂」の取材をさせていただきました!

 

この「落語食堂」と言うのは、毎日新聞夕刊(関西版)で月に1回連載されているもので、
上方古典落語に出てくる料理を辻調グループの先生が再現し、落語家の桂吉坊さんと落語、料理について対談を行うと言うものです。

 

そして、今回の落語食堂のお題は『蛇含草』と言うお話。
ご隠居の家を訪ねた男が、餅の大食いをする事になり、その後家に帰って苦しい男はご隠居の家から分けてもらった、ウワバミ(大蛇)が人間を食べたあとに舐めると言われる消化に効く『蛇含草』を食べる。すると人間が消化されてしまい、餅だけが残ったと言う、不思議な少し怖いお話です。

 

そしてこの話を元に、今回料理を担当したのは
辻調理技術研究所 日本料理の湯川徳之先生です!

 

こちらは料理の撮影風景!

 

2013.08.08.tspa-rakushoku-1.jpg


2013.08.08.tspa-rakushoku-2.jpg 

撮った写真はすぐに確認!
そして手直しし、また撮影!
と繰り返していました。

 

そして今回の料理がこちらっ。


2013.08.08.tspa-rakushoku-3.jpg

 

左から
ずんだ餅、鱧鍋、飯蒸し


『蛇含草』の話にメインで餅が出てくることもあり、
どの料理にも工夫して餅が使われていました。


「ずんだ餅」は白玉粉を使用され、
「飯蒸し」にはもち米を使用され、
「鱧鍋」には海老がたくさんはいった海老餅が入っており、
鱧は蛇を、クレソンは蛇含草をイメージされたそうです。


さすが湯川先生。
お餅と言っても工夫され、
いろいろな使い方をされていました。


桂吉坊さんも感心!

 

2013.08.08.tspa-rakushoku-4.jpg 

 

すごく美味しそうに召し上がられていました!

 

2013.08.08.tspa-rakushoku-5.jpg 

 

あんまり美味しそうに食べられていたので、私も食べたくて
家で鱧鍋に挑戦してみました!!

 

 2013.08.08.tspa-rakushoku-6.jpg 

 

でも海老餅が少しゆるかったです。
なかなか湯川先生のようにはいかないですねっ!

 


この日、落語食堂の撮影に行かせてもらうまでは
落語ってすごく難しそうで堅苦しいものと言うイメージでしたが、
撮影はすごく楽しい雰囲気で落語のイメージがすごく変わりました

 

2013.08.08.tspa-rakushoku-7.jpg 

 

 

初めてでも難しくないし、すごく楽しくて面白いものでした!


対談では『蛇含草』のお話の中で
冬のイメージが強い餅がでてきますが、お話は夏。
そのために工夫されてる言葉の表現の仕方や、料理に使われてる米の違い、作り方、
お互いに感心され合っていました。

 


みなさんも、一度『蛇含草』を聞いてみてはいかがでしょうか?
そしてその後にぜひ料理にも挑戦してみて下さい!!
より一層おもしろさが増すと思います!

 

落語と料理と言う少しかけ離れたように思う2つですが、
どちらも想像の世界から作り出して行くもので、
こんな繋がり方もあるんだなと思い、落語を身近に感じることができました。

 

私自身もお話からの料理の発想、組み立て方、とても勉強になりました!

これからの「落語食堂」でもどんなお話と料理が出てくるのか、
すごく楽しみです!


2013.08.08
辻調理技術研究所 TSPA