TSPAレポート#6:慶州大学校の学生達の授業へ潜入!<大阪>
今回、TSPAの活動として韓国の慶州大学校から2週間の短期留学で、
この辻調グループで学んでいる慶州大学校の学生の授業に取材へ行ってきました!
私が取材したのは、日本料理の調理理論の授業で講義内容は会席料理でした。
気になるメニューはというと…
・煮麺 玉露だし
・鮎塩焼き 蓼酢
・とうもろこしご飯 香の物
・葛きり 黒みつ
という盛りだくさんの内容でした!
授業の担当は、日本料理の川西義之先生です。
この授業は、川西先生が話す事を辻調理技術研究所の研究生が通訳をして
慶州大学校の学生へ伝えるという方式で進んでいきます。
授業を聞く慶州大学校の学生のこまめにメモを取ったり、
熱心に話を聞く姿から少しでも多くの事を学び取ろうとする姿勢が、
私にもとても よく伝わってきました。
通訳を任されている研究生も的確に、しかも素早く通訳をしていましたが、
所々、やはり日本独特の表現を韓国語に訳すのが難しく、少し悩むような場面もありました。
日本料理の用語は、特に日本独自のものなのでなかなか説明がつかないようでした!
今回、特に私が感心して、私自身も見習わないといけないな!と思った事があります。
…それは積極性です!
これは学生として学んでいくにあたりとても重要な事だと思っています。
慶州大学校の学生は、自ら積極的に手を挙げて、先生に質問をしていました。
どんな些細な事でも疑問に思ったら聞いてみるという、その姿勢が私は印象的でした!
多くの経験を積んできた先生は、知識も豊富で、質問する事でより多くの知識や話を
聞くことが出来ます。
今回の授業も質問をきっかけに話が広がり、より充実したものになっていました!
そして、この授業で特に慶州大学校の学生にとって難しそうだったのが、
鮎塩焼きの際の、この串打ちです。
ただ単に串を打つだけでなく、鮎が泳いでいるような躍動感をだす、
この串打ちなのですが…。
これは私達、辻調理師専門学校の調理師本科の実習でも行いましたが
私達、在校生も苦戦しましたので、慶州大学校の学生は私達以上に難しいと感じるだろうと思いました。
串の刺し方や、微妙な感覚というのはなかなか見ただけでは、一度で理解するのは難しいと思います。
そのため先生も、とても丁寧に串を打った状態がどのようなものか触れて感じられるように、
先生の授業においての工夫が見受けられました。
また韓国では鮎を生で食べる地方もあるそうで、鮎という魚には親しみがあるという慶州大学校の学生もいたので驚きました!
しかし、日本のように比較的、小さなサイズの鮎ではなく、ある程度成長した大きな鮎を
食べるのが普通だそうで…文化や習慣の違いがあるんだなというのも実感しました。
どれも、美味しそうに仕上がりました!
見た目も良いですよね!
やはり料理は美味しさはもちろんの事見た目で楽しめるかどうかも重要になりますね。
この出来上がった お料理も慶州大学校の学生は、ばっちり写真を撮っていました!
慶州大学校の学生の熱心な姿や、真剣な眼差しを見ていると、
2週間という本当にあっという間の短い期間ですが、その中で日本料理との
新しい出会いや、様々な発見をし、多くの事を吸収したんではないかと思いました。
2013.08.08.
辻調理師専門学校 TSPA