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辻調グループ フランス校

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【フランスと言えばワイン!】ボジョレワイン醸造所見学

フランス校日記

2024.05.27

Bonjour, 辻調グループフランス校です。
5月も終わりが近づいていますが、フランス校近郊の天候は相変わらず安定しません。週末は天気がよい時間帯もありましたが、雨も降り・・・。それでも以前と比べると気温は上がり過ごしやすくなりました。シャトー近郊のブドウ畑のブドウの成長も今年はどうなるのか気になるところです。

先週の金曜日はボジョレワイン醸造所「Sicarexシカレックス社」の見学授業がありました。シカレックス社は研究生の寮がある建物の一部を共有しており、見学も徒歩で簡単に行ける距離です。実習授業の終了後に集合し、皆で移動して見学を行いました。

最初にワイン全般の基礎知識に関する講習を聞きます。シカレックスの職員ファニーさんに講習を行っていただきました。ワインについて最初に知るべき知識の勉強です。世界中でどのくらいのワインが生産されているか、フランスはその中でどのくらいの量を作っている国なのか、ワインに使われるブドウの種類などを学びます。フランスはワインで有名な国ですが、いろいろな種類があり、ワインごとに使うブドウ品種もいろいろありますので、そういった基礎についてのお話を聞きました。また、ブドウの木の剪定についても学習しました。自然に木になっているブドウを収穫するだけではありません。木の形を剪定してそれぞれのブドウが育ちやすいように、また収穫のことを考えて木の形を整え育てていきます。

一般的なワインの知識を学んだあとはボジョレワインについての学習です。シャトー近郊で作られるボジョレワインは日本では「ボジョレ・ヌーヴォー」で有名ですが、ヌーヴォー(新酒)だけではなく、あまり知られていませんが白ワインもあります。使われているブドウ品種やボジョレワインのブドウの剪定について、収穫の仕方などの説明があり、そのあとは醸造方法の説明となりました。


白ワインと赤ワインは醸造方法が違います。白ワインはブドウ果汁をそのまま使いますが、赤ワインはブドウ果汁に皮の色を付けます。色を付けないブドウ果汁は白いままとなりますので皮を漬け込み色を付け、その際にブドウの皮のタンニンなども移ります。赤ワインの方が白ワインより醸造に若干時間がかかりますね。タンクに入れて醸造を終え、瓶詰めにする際までの説明を聞き、実際に施設の見学も行いました。大きなタンクや樽など、初めて見る人にとってはかなり印象的なものだと思います。


施設見学の後は実際にボジョレワインの試飲を行いました。赤と白を試飲します。白はシャルドネ種というブルゴーニュワインにも使われている品種です。ボジョレワインの白ワインの生産量は全体の5パーセントくらいであり、そこまで有名ではないですがとてもおいしいです!赤ワインはガメイという品種を使用しています。こちらもフルーティーで飲みやすいワインになります。ボジョレ・ヌーヴォーよりしっかりとした味ですが、軽くておいしいワインであり、いろいろな食べ物と合わせやすいです。ヌーヴォー以外のボジョレワインを飲んだのは初めてだった人も多かったようです。近いうちにシカレックスのカーヴがワイン販売を行ってくれることになっていますので、自分で飲んでみる用、お土産用、とボジョレワインを購入してみるのもよいと思います!



フランスと言えばワイン!というイメージもあると思います。フランス校に進学したからにはワインの勉強もたくさんできるチャンスです!引き続きフランス校でもワインの授業が行われる予定です。お楽しみに。