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辻調グループ フランス校

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製菓外来講習 M.Nolwenn PELLET(ノルウェン・プレ氏)/ Grains de Sucres (グラン・ドゥ・シュクル)

フランス校教壇から

2024.05.24


リヨンで人気の高いお店『Grains de Sucres』グラン・ドゥ・シュクルより、M.Nolwenn PELLET(ノルウェン・プレ氏)が外来講習に来てくださいました。
今回は事前にドゥムール先生からの発音練習をみんなで行い、プレ氏を迎えました。
発音練習?と思われた方はこちらのブログをどうぞ。
→製菓外来講習 M.Nolwenn PELLET (ノルウェン・プレ氏)/ Grains de Sucres(グラン・ドゥ・シュクル)│フランス校ブログ│辻調グループ フランス校 - 食のプロを育てる学校 (tsuji.ac.jp)


毎回お店で出されているお菓子を数品作ってくださるのですが、「今回は同じ生地やクリームを使って見た目の違うものを作ります。」とのことです。その理由は「お店では数を多く仕込むので、作業を効率的に行うとか、生地の種類を少なくして誰が焼いてもクオリティの高いものが作れるようにしないとね。」と説明してくださいました。学校の実習だけでは学べない貴重なお話です。


同じ生地を違う厚みに焼き、別のお菓子に使用します。


どちらもお菓子の器になるものです。

今からの季節はフルーツがとても美味しくなってきます。今日はいちごのお菓子ですが、頂いたメニューは、いちじく、ブルーベリーでも応用が利くものになっていました。もちろんフルーツを入れ替えるだけでは固まらなかったり、酸味や甘味のバランスが悪くなったりしまうので注意が必要です。そして、ドゥムール先生にもいつも言われていますが、プレ氏も「フルーツは天候や時期によって味が変わるから味をしっかり確認しなくてはダメだよ。」と同じことを強調して言われました。

お菓子の飾りに使用するいちごも一つのbarquetteバルケット(フルーツの入っているかご・箱)にいろんな大きさのものが混ざって入っています。日本のように同じサイズのものが並んで入っているものはスーパーや市場でも見かけません。プレ氏は切り方を工夫して無駄なく使えるようにしているそうです。

「Tarte aux fruits de saison」季節のフルーツのタルト
タルト生地、アーモンドのビスキュイ生地、マスカルポーネ入り生クリーム、赤いフルーツのコンポート、いちご
「Le Fraisier」フレジエ
チョコレートのリング(器)、アーモンドのビスキュイ生地、マスカルポーネ入り生クリーム、赤いフルーツのコンポート、いちご
同じ材料で見た目がこれだけ違うものができることに研究生たちも驚いていました。

「今回初めてアシスタントで、改めて人気店のシェフを担うことのすごさが分かりました。すべてにおいて効率後良く、私たちとはスピードが違うことを実感しました。
また、優しくスピーディーに作業を教えてくださるシェフを見て、もっとフランス語で円滑なコミュニケーションを取れるように勉強していこうと思いました。」
「初めてアシスタントになって、外来のフランス人講師と一緒に作業をして、フランス語だけでなはなく、どうやったらスムーズに出来るかを考えることがすごく大切だと思いました。シェフの作業がとても速くて、シェフと合わせるために自分のスピードも上げなければいけないことが難しかったです。今日の経験を活かし普段の実習も頑張りたいと思います!」


Merci M.PELLET!

Grains de Sucres(グラン・ドゥ・シュクル)
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