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辻調グループ フランス校

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【今期の集大成!】卒業記念制作 ムニュスぺシオ

フランス校日記

2025.02.27

Bonjour, 辻調グループフランス校です。今週火曜日から木曜日にわたってフランス校の卒業記念制作「ムニュスペシオ」が行われました。

いつも一緒に実習をしている班でムニュスペシオの準備を始めたのは冬休みの少し前からです。2カ月以上かけて本番に挑みました。冬休み中の旅行でアイディアを得たり、外来講習のシェフたちのメニューや自分たちで食べ歩きをした中でヒントを得た人もいたようです。班ごとのテーマを決め、コース全てを食べ終わった時にそのテーマを感じられることも目標にしています。使いたい食材が他の班とかぶってしまったり、たくさんの話し合いが必要でした。本番までに全てをまとめ、理想的な形で発表するのはかなり大変な仕事ですが、大きな失敗もなく皆さん満足そうでした。

調理はアミューズ・ブーシュからオードブル、魚料理、肉料理で構成されるメニューを班で仕上げていきます。アミューズ・ブーシュは一口で食べ終わる小さなサイズですが、そこにどれだけのインパクトを持たせるか、どれだけおいしいものを提供するかの勝負です。「わー、おもしろい!」とお客さんからの感動の声も聞こえてきました。オードブルは一番食材の縛りが少なく好きな食材を選べるのが魅力的なポジションですが、だからこそ大いに迷ったりして大変だったそうです。提供されたオードブルはどれも独創的でおいしいものでした!魚料理はフランスならではの魚を使った班が多く、フランス料理のコースをいただいている、という実感がとてもわきました。肉料理も火通しが難しいこともありますが、よい火通しで皆さんとても満足していました。


製菓はアヴァン・デセール、ガトー、プチフールのポジションがあり、ガトーの前に出されるアヴァン・デセールは料理の後に口の中をすっきりさせるものが理想となります。さわやかな果物を使ったり、シャーベットを載せたり、いろいろな工夫がされていました。あまり使わない果物が使われていたり、香りが珍しかったりと、皆さん楽しそうにいただいていました。ガトーは3品、料理でお腹がいっぱいであってもおいしくいただけるサイズのものを準備してくれました!こちらも3種類それぞれの個性があるお菓子が出され、さわやかな果物のもの、コクのあるチョコレートのものなどいろいろなものがありました。プチフールは小さいお茶菓子ですが、遊び心満載なものが見られ、コーヒーや紅茶と楽しくいただきました。




フランス校特有の授業としてサービスの授業がありますが、10月から勉強してきたサービスもムニュスペシオに十分活かされました。皆さんで食事会場を飾り付け、テーブルセッティングも行い、当日のサービスの衣装なども凝ったものにして、見ていて楽しいものでした。スマートに給仕してくれ、スムーズに食事もデザートも進み、とても気持ちのよい時間が過ごせましたよ!


日本から辻芳樹校長が来校し、ムニュスペシオに参加されました。夜は茶話会が開かれ、校長先生がムニュスペシオの感想を伝えたりと、研究生の皆さんにとっても楽しい時間となりました。

準備中は大変なことも多かったムニュスペシオですが、実際に体験してみてかなり興味深く思い出に残るよい経験だったようです。後悔することももちろんあると思いますが、それも含めて今後皆さんが成長するために役に立つ経験になったはずです。約一週間後には研修に出発する皆さんですが、これだけ大変なムニュスペシオを成功させたのですから研修でもきっとうまくいくはずです。残りのシャトー生活も楽しく過ごして思い出深いものにしてください。ムニュスぺシオ、本当にお疲れ様でした!