ジョン・ユンゼさん 研修先:Le Chambard(ル・シャンバール)
ジョン・ユンゼ JEON YUNJAE
韓国・ブピョン高等学校卒
辻調グループ出身校 辻製菓専門学校卒
2017年春コース レクレール校 製菓研究課程
研修先:Le Chambard(ル・シャンバール)
僕の研修先はアルザス地方のカイゼルベルグという街にあります。ミシュラン2ツ星のガストロノミーレストランと、同じ建物内に伝統料理を楽しめるビストロもあります。どっちらも満席の場合はほぼ70人ぐらいの規模で、アルザス伝統的な色づかいや装飾に、現代的なスタイルが混ざった雰囲気の大きなお店です。
最初に任された仕事はなんといきなりお店のスペシャリテのデセール作りでした。
コック(Coque)という名前のものですが, 毎日担当しているうちにだんだん上手くできるようになって、同僚から「ミスターコック」って呼ばれるほどになりました。
今ではパンから他の皿盛りデセールまでほぼ全てにおいて関わっています。
シェフのナスティさんは楽しく面白い人物ですが、サービスが開始されたら真剣になって「やる時はきっちり!」という感じの方です!
同僚とは仕事中、色々と冗談も言いながら楽しくやっています。調理のスタッフにも色々と味見させたりさせてもらい、料理に関しても色々と教えてもらっています。
時々、発音や今どきの言葉、略語などに関する、シェフによる小さなフランス語教室が開かれます(笑)
住居は研修先から徒歩5分ぐらいの寮で、今は最上階の部屋で3人で生活しています。
下の階に共同のスペースがあって、たまにみんなでビールやワインを飲みながらワイワイしています。
ここカイゼルスベルグは2017年度の「フランスの最も美しい村」に選ばれたそうで、本当にすごくキレイです!
そして色んな国からの観光客が平日、週末を問わずたくさんやって来ます。
近くのもっと大きい街としては、コルマールという所があり、バスで行けるので、だいたいそこへ出かけています。
コルマールの町の真ん中にある公園がとてもキレイで、パンとコーヒーを買ってそこのベンチに座って食べるのが好きです。
そのほかストラスブールというアルザス最大の町までも電車ですぐに行けますので、休みの日はなるべく出かけるようにして、そして必ずレストランやパティスリーの食べ歩きをしています!
研修生活はイメージしていた通りです。仕事に関しては、本当に生きるか死ぬかくらいの覚悟を決めて来たんですが、思ったより休みがあるので嬉しいですね(笑)。
いま実感していることは、やはり笑顔と真剣さを持って働けば向こうも分かってくれるという事です。
言葉が不自由な環境で、文化もよく分からない所でも、自分が楽しんで、足りない言葉でも積極的に話しかけていけば、向こうもそれに応じて反応してくれます。
単に技術ややり方だけでなく、仕事に対する心構え、気持ちの切り替えについても、今まで知っていたものと違う価値観で、本当に数えられないぐらい、色んな物を勉強させてもらっています。
これからの目標は、研修終了までにもっともっとフランス料理とお菓子を経験すること。
また、お店の「コミ・シェフ級」くらいの仕事が出来るまでになりたいです! 将来は国へ帰って立派なお店を開くのが目標です!