FRANCE

Agape Substance

フランス校 食べ歩き日記

2012.03.01

昨年6月にパリ6区にオープンした「アガぺ・シュプスタンス」。

シェフは、2012年のゴー・エ・ミヨーで「GRAND DE DEMAIN」(明日を担う料理人)に選ばれたフランスの新鋭、
ダヴィッド・トゥタン氏です。

「アルページュ」(パリ)、「ラ・メゾン・ド・マルク・ヴェイラ」(アヌシー)などで修業を積み、
その後スペイン、ニューヨークなどでの経験を経てアルページュ時代の同僚、ローラン・ラペール氏と共に開業。

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店内は約20席ほどのターブル・ドットで、長い一つのテーブルをみんなでシェアするスタイルです。

メニューは材料名のみが記されていて、夜は99€か169€のチョイスです。
99€の方は14品、169€の方は約23品でさらにワインが数種類ついてきます。
今回は99€のメニューから何品か紹介します。

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BERCE

べルス(はなうど)の種子を使ったスポンジとムースに柚子のジュレと米のテュイル・ダンテルを添えて。

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TOMATE
ガスパチョにレグリスのムースを添えて風味をつけ、
セルヴィスがパコジェットにかけたバジルの冷たいパウダーを目の前でかけてくれる。

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TOURTEAU
トゥルトー(いちょう蟹)の身はほぐしてコリアンドルで風味をつけ、
さらに生のクルヴェット・グリーズを添えて、セルヴィスがコンソメを注いでくれる。

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HARICOT VERT
塩ゆでしたさやいんげんと薄くスライスした生のサーモン。
下にはほのかにオレンジの風味を効かせた味噌クリームが敷いてある。

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CAROTT
ゆでた人参と人参の葉の部分を使ったムース。
ガランガのピューレとブラック・オリーブのセッシェ。

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LOTTE
ロット(あんこう)のローストとエポートルのリゾット。
トンカ豆で香をつけたジュ・ド・クリュスタッセ。

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GIROLLE
ジロールとトランペットのソテーに丁字風味のクレーム・ド・シャンピ二オンと
ノワゼットのコンキャッセ。

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PIGEON
ピジョン(鳩)のローストとセロリのブレゼ。クミン風味のピューレと
キャラメルのほろ苦さを効かせたジュ・ド・ピジョン。

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PERSIL
ほんのり甘みのあるパセリのピューレといちごのコンポート。
バジル・ルージュのソルべと乾燥メレンゲ。

全ての料理は出てくるまで材料名しかわからず、その都度気さくなサーヴィスの方が
材料の組み合わせや調理法までかなり詳しく説明してくれます。

どのお皿も一つの素材に焦点をあて、そこにさまざまな香りや食感のアクセントをつけ、
絶妙なバランスを表現しています。
一皿ずつ食べていくうちにさらに次の料理への期待感がふくらみ、
心地よい緊張感とわくわく感が味わえる、そんなひと時でした。

<Agapé Substance>
66,rue Mazarine 75006 Paris
メトロ Saint-Germain-des-Pré ④/Odéon ⑩
TEL 01 43 29 33 83
定休日 日、月
http://www.agapesubstance.com/#/fr/accueil/