Le Cremet d'Anjou Restaurant (ル・クレメ・ダンジュ・レストラン)
パリ・モンパルナス 駅から、TGVで1時間半。フランス西部、ロワール地方に位置するアンジェはロワールの古城と料理、30種ものAOCワインを生産するワイン畑に囲まれており観光地としても大変人気がある街です。
アンジェ城塞 Chateau-forteresse d'Angers
今回はこの街のあまりにも有名な郷土菓子「クレメ・ダンジュ」の旅に出かけました。この取材をするに当たって色々情報収集をしていると「アンジェ」と言えば「クレメ・ダンジュ」という割には、なかなか見つけられないとか。調べてみると、街に1件だけ、クレメ・ダンジュを提供しているレストランを見つけました。その名も『Le Cremet d'Anjou』。平日のみの営業で、このチャンスを逃がす訳にはいきません。早速予約して出発です。
レストラン正面
アンジェの街の中心地から5分ほど歩いたところにありました。
メニューは...
・前菜+メイン+デザート 25?
・前菜+メインもしくはメイン+デザート 19?
・メインのみ 14?
アラカルトでの注文も可能でした。今回は25?のメニューをお願いしました。
まずは、前菜とワイン。
アンジェ地域で作られるベリー系の香り豊かな、ほんのり甘口のロゼワイン
グリンピースの冷製スープ、ガスパチョ仕立て
鴨のフォアグラとパングリエ、セップのグラス添え
サーモンの燻製、バジルのソルベ添え
前菜から素晴らしい、これはメインも期待できます。
ランプ肉のステーキ
牛ホホ肉のアンジェ産赤ワイン煮込み
鴨もも肉のコンフィ
メイン料理も期待以上のものでした。いよいよ本題のデザートです。こちらです!!
自家製クレメ・ダンジュ、フランボワーズソース添え
しっかりとしたボリュームですが、ふわふわとして口に入れるとスーッとなくなる。一気に食べ進んで気付いたら無くなっていました。お店の方にズバリ、クレメ・ダンジュとは?という質問をしてみました。答えは、フロマージュ・ブラン(牛乳で作られるフレッシュチーズ)と泡立てた生クリーム、軽いメレンゲ、と教えて頂きました。フランス特産のフロマージュブランに生クリームや泡立てた卵白をあわせ、更にガーゼで水切りをしておいしさを凝縮した、まさにフェルミエ(酪農家)のデザートですね。なぜ、このアンジェ地方でクレメ・ダンジュが有名になったのかは諸説ありますが、どこまでも続く緑の牧草地と青い空、ゆったりと流れるロワール川のほとりにあるこの街へ「クレメ・ダンジュ」を探す旅、出かけてみてはいかがでしょうか。
Le Cremet d'Anjou Restaurant
21 rue Delaage
49000 ANGERS
Tel. 02.41.88.38.38
http://www.cremetdanjou-restaurant49.com/