Pâtisserie Julien Dugourd (パティスリー・ジュリアン・デュグール)
本日はフランス南部のニースという街にあるJulien Dugourd(ジュリアン・デュグール)氏の
Pâtisserie Julien Dugourd(パティスリー・ジュリアン・デュグール)に伺いました。ニースはフランスの地中海に面しており、1年を通して温暖な気候が続き、夏のバカンス地として有名なリゾート地です。また街が世界遺産にも登録されています。
私が訪れたこの日はフランス南部の各地でカーニバルが行われており、ミモザも見頃だったため観光客の方も多かったです。
ニースのカーニバルはヨーロッパ3大カーニバルの1つとして有名ですね。
シェフであるジュリアン・デュグール氏はフランス南部のエズでミシュラン2ツ星Château de La chèvre d'Or (シャトー・ドゥ・ラ・シェーブル・ドール)のシェフパティシエとして2010年から13年間務められました。また、ガトーと細工のヨーロッパ選手権で3位、ヨーロッパ準優勝、そしてヨーロッパカップ優勝などの栄誉を獲得しました。現在モナコ大公宮殿をはじめ、クリスチャン・ディオール、ベル&ロス、ドゥカディ、メルセデス・バイ・カーなど化粧品、時計や車の一流ブランドとコラボレーションをされています。さらにマンダリンホテル・パリ(フランス・パリ)のコンサルティングシェフでもあります。その活躍は国内のみならずアジアでも講習会を開かれており、アジア圏でもとても有名なシェフです。そして奥様と一緒に2023年6月に今のお店をオープンされました。
真っ白なお店の外観に赤いバラがとても映えています。
お店に伺ってまず驚いたのは店内の美しさです。白を基調として大理石のテーブルを使用されており、高級感があります。さらに商品やディスプレイはとても綺麗に整頓されていました。
次に、ケーキの芸術性の高さに驚きました。真ん中のショーケースにはヴィエノワズリー、その両サイドにカラフルなケーキが綺麗に並べられていました。
では今回私が購入したケーキを紹介します。
デュグール氏がいつもインスタグラムに載せられている写真の撮り方がとても素敵だと思ったので、今回同じように撮ってみました!
Citron Signature(シトロン・シナチュール)
お店のスペシャリテです。シェフがシェーブル・ドール時代に発案されたケーキです。パリっと薄くかけられたカカオバターの中にレモンクリーム、レモンのバヴァロワ、レモン生地、レモンのコンフィ、タイムが入っています。マントンはレモンの産地として有名ですのでフランス南部では良くレモンを使ったケーキを見かけます。このケーキもマントンのレモンを使っているそうです。夏は暑く、冬も比較的温暖な南仏の気候にぴったりな酸味が広がる味わいでとても美味しかったです。
Pavlova Exotique(パヴロヴァ・エキゾチック)
乾燥させたメレンゲに、植物性のホイップクリーム、マンゴーやパイナップル等のエキゾチックフルーツのコンフィ、小さく角切りにしたマンゴー、パイナップル、パッションフルーツが入っています。メレンゲの甘さにさっぱりとしたフルーツがとても相性の良いケーキでした。また、乳製品を使用していないので乳製品アレルギーを持った方でも食べられるのが嬉しい点です。パヴロヴァとは・・・乾燥させたメレンゲにホイップした生クリームとフルーツを合わせるケーキのことを指します。
Litchi(リチ)
名前の通りライチを使用したケーキです。見た目が可愛らしく素敵で、味は甘さ控えめなのでケーキが苦手な方でも召し上がれるケーキです。ライチムースとフレッシュのライチ、ライチのクリームに少しバラのような香りを感じました。
Pomme d'Amour(ポム・ダムール)
訪れた日はバレンタインの直後で幸運なことにバレンタイン限定のケーキに出会うことができました。ケーキの名前を直訳すると、"愛のリンゴ"キラキラ光るナパージュがとても綺麗です。キャラメリゼしたリンゴとお酒がほんのり香るムース、食感のアクセントにさくさくしたナッツとのバランスが良かったです。ポム・ダムールとは通常"りんごあめ"を指します。
Flan Vanille(フラン・ヴァニーユ)
フランとは、フランスの伝統菓子で、パイ生地やタルト生地に
卵、牛乳、砂糖で作ったクリームを流して焼き込んだケーキです。
シンプルなケーキですがお店によってクリームの濃度が違うので色々なお店で食べ比べをするのが私の楽しみの一つです。ここのフランはとってもなめらかでバニラの味わいが強く美味しかったです。
Paris-brest pistache(パリ・ブレスト・ピスターシュ)
シュー生地の中にたっぷりのピスタチオクリームとピスタチオが入っています。さらに一番上のヌガティンヌがサクサクしており食感を軽くしてくれています。ピスタチオのケーキを見つけるとついつい買ってしまうくらい好きなのですが、私のお気に入りケーキになりました!
今回、ブログの掲載をするためにお声がけさせていただきましたが初対面にもかかわらず、シェフもマダムもとても優しくご対応していただきなんとご厚意でラボを見学させていただきました!店内奥にイートインスペースにもなるサロンがあり、その横を奥に進むと、洗い場スペースとラボがありました。
本当にここはラボですか?と思わず言ってしまうくらい綺麗でびっくりしました。訪れた際はすでに仕込みなどが終わっており、スーシェフの方が飴細工の練習をされている最中でした。
私たちに気づいて飴のリボンを引っ張るところをこちらに見せてくれました!
さらに洗い場も器具が整頓されていました。"日本人のようにいつも綺麗にしているんだよ"と笑いながらおっしゃっていました。
店内のケーキはすべて手作りすることにこだわりを持っていらっしゃるそうです。またクッキーなどの小さいものからケーキやパンまで毎日約500個作られているそうです。お店には次から次へとお客様が来店されており、改めて人気の高さを感じました。今回紹介したケーキ以外にも焼き菓子、ショコラ、焼き菓子なども取り扱っていました。
またニースに行く機会があればもう一度訪れたいと思うお店でした!皆さんも機会があればぜひ訪れてみてくださいね。
Pâtisserie Julien Dugourd(パティスリー・ジュリアン・デュグール)
住所 : 4 Rue Catherine Segurane , Nice
電話番号 : + 33 7 88 83 00 28
営業時間: 水-土曜日 9 :00-18 :30
日曜日9 :00-17 :30
定休日: 月・火曜日
ホームページ: https://patisseriejuliendugourd.com/
お店のインスタグラム: @juliendugourdpatisserie
シェフのインスタグラム: @julien.dugourd